PC(と呼ばれるハード)を前提にします
CPUには DRAM, ROM などが繋がっていて 指定のアドレスから実行可能
Power ON時に CPUは特定のアドレス(CPU種類によっては特定のベクター, など)から実行を開始する。その位置にはハード的に ROMが配置されている
ただし電源入ったすぐは ROM, SRAMはともかく DRAMは使えないので初期化が必要です
(DRAMについて)
Static RAM は CPUのレジスターやキャッシュなどにも使われていて, トランジスターの NOR ゲートを組み合わせた形。電流流れていれば使える
Dynamic RAM はコンデンサーが使われており, 電流流れててもそのうち放電し尽くし消える。のでメモリーコントローラーで, 読み込んだ内容を再度書き直す「リフレッシュ」が必要。起動時にはそのタイミングなどの指定がないと記憶できない (DRAM Frequency)
参考:
「BIOS」にはいくつかの意味が含まれていて, 以下の意味以外にもあるかも
- BIOS: Basic Input/Output System のこと
- 起動時の ROM のこと。BIOSはファームウェアとして中に含まれている
- C-MOS のこと。ポタン電池でバックアップされた (CMOS SRAM 内の)情報
文字列出力, 文字列入力, ディスク I/O などの基本的な入出力は BIOS と呼ばれ, ROM 内にありサービスコールで呼び出すことが可能でした(過去形)
最近の? CPUは 32ビットモードあるいは 64ビットモードで動作しているので, 16ビットのコードはそのままでは動きません
起動した OS 内の (必要とする) APIを呼び出すのが現在の形。OS側に, 必要な APIがすべて揃えてあるはず
画面が映るかキーボードが繋がっているかなどの POST (power-on self test: 電源投入時自己診断)も, 起動した OS の初期化処理で行うはずで, 先に ROMでも行うなら 2度手間に。
BIOS ROMに代わる次世代の起動方法では必要最小限の方向のはず (今でも, 数 GBの RAMのセルフチェックは時間かかるので省かれてるはず)
UEFIでは, BIOS-POST は ⇨ Pre-EFI初期化モジュール
参考:
(2) の起動時 ROMについて
起動時 ROM (firmware)は, マスク ROMではなくフラッシュメモリーが使われてることが多い
これは (SSDなどでよく使われている)NAND型ではなく NOR型フラッシュメモリーで, 特徴としては ROM同様に普通にアドレス指定可能 (CPUの Jump命令, Call命令の飛び先に指定可能)
(なので, CPUから読み出して RAMに転送などの手順は必要ない)