(追記)metropolis さんの回答等に示されているように、このご質問の場合、「変数がスタックではなくヒープ領域に確保されるため、危険な参照とはならない」と言うのが正解と思われます。ただ、「誤ったポインタを操作しても直ちにSIGSEGVになるとは限らない」と言う点は成り立ちますので、とりあえずこの回答はそのまま残しておきます。
残念ながら、誤ったポインターの使い方の全てが直ちにSIGSEGVのようなCPU例外を引き起こすとは限りません。
例のようにローカル変数(Go言語で「自動変数」と言う言い方があるのかどうかは確かめられませんでした)へのポインターを戻してしまうと、そのポインターは既に解放された後のスタック領域を指すわけですが、スタック領域は、あなたのプログラムから書き込み可能となるようメモリが割り当てられており、その領域を読み出したり、書き込んだりしても、メモリが割り当てられている限り、SIGSEGVは発生しません。
スタック
xp->| |
| : | ↑スタックの伸びる方向
|------| <- CPUのスタックポインタ、本来これより低位のメモリアドレスにはアクセスしてはいけない
| |
| : |
例えば、xp
の指すアドレスに対応するメモリが仮想記憶管理の関係で解放されてしまっていたり、xp
に書き込んだ時にその領域が別の用途に再利用されている場合などにはSIGSEGVが発生する可能性もあるのですが、そのような条件が成り立たない場合には不幸なことに「見かけ上動いているように見える」ことになります。
これはSIGSEGVを出しませんが、なぜですか?
誤ったポインタの使い方をしても、必ずSIGSEGVが出るとは限りません。自明におかしい場合にはコンパイラが警告などを出すと思いますが、「動かしてみたが問題なく動いているように見える」ことで安心せずに、注意しないといけません。