C言語の仕様が拡張されて、そうした記述を許すことになっています。
書籍は、その前に書かれたか、以前の仕様を前提に書かれているのでしょう。
総体的に書かれた記事
C言語 - Wikipedia
具体例を含む解説は、この記事などを参照してください。
連載:C言語の最新事情を知る(1)C99の仕様
変数宣言(C99/C11:§6.8.2)
ANSI-Cまでは、関数内におけるローカル変数の宣言は、ブロック(※2015/10/19修正)の先頭で行う必要があった(リスト14)
#include <stdio.h>
#include <assert.h>
int sum(int count, int a[]) {
assert(count >= 0);
int sum = 0; // ANSI-Cではエラー
for (int i = 0; i < count; ++i) { // ANSI-Cではエラー
sum += a[i];
}
return sum;
}
int main(int argc, char **argv) {
int data[] = {1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9};
printf("sum = %d¥n", sum(sizeof(data) / sizeof(data[0]), data));
}
リスト14は、ANSI-Cまでは文法エラーとなる。ANSI-Cまでは、変数の宣言はブロックの先頭に置く必要があったからだ。C99以降では文法が以下のように変更されている。
compound-statement:
{ block-item-list(opt) }
block-item-list:
block-item
block-item-list block-item
block-item:
declaration
statement
「compound-statement」がブロックを表す文法要素だが、「block-item」の定義を見ると分かるとおり、文と宣言とを任意の順序で記述できることが分かる。リスト14では、ブロックの途中に変数宣言が出現する他、for文の中で変数が宣言されている。これは仕様では§6.8.5(C99/C11)で規定されており、for文でのみ変数宣言を置くことが可能となっている(リスト16)。
for ( declaration expression(opt) ; expression(opt) ) statement
ここで宣言された変数は、for文のブロック内でだけ有効となる(リスト17)。
for (int i = 0; i < count; ++i) {
sum += a[i];
}
printf("i = %d¥n", i); // エラー(変数未定義)
連載の続き
C11の仕様-脆弱性対応に関連する機能強化点
C11の仕様-それ以外の主な機能強化点
C99でリソース管理ライブラリを作ってみる
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int i
の行全体をコメントアウトしてコンパイルするとエラーになりませんか?-Wdeclaration-after-statement
を付ければwarning: ISO C90 forbids mixed declarations and code
というワーニングメッセージが表示されます。