logcat.log
に特定のパターンを持つ行が現われる度に ./b.sh
を実行したいということでしょうか。その要件であれば、以下のワンライナーで可能です。
$ tail -f logcat.log |grep hoge |while read; do ./b.sh; done
該当する行を表示したい場合は、読み込んだ該当行をシェル変数に取得して渡します。
$ tail -f logcat.log |grep hoge |while IFS= read -r line; do echo -E "$line"; ./b.sh; done
次の点に注意してください。
read
実行時に IFS
に空文字列を設定しているのは入力行の行頭と行末の空白文字を維持するためです。
read
の -r
オプションは入力行の \
を解釈させないためのものです。
echo
の -E
オプションは指定された文字列中の \
を解釈させないためものもです(bash
のデフォルトでは不要。zsh
のデフォルトでは必要)。
echo
に渡す $line
はダブルクォート "
で括ってワード展開(空白文字による区切り)や glob 展開(*
などによるファイル名の展開)を防ぐ必要があります。(zsh
のデフォルトでは不要)
これらの工夫をしないと該当行が不意に加工されて画面に表示される恐れがあります。
ただし、grep
は出力をバッファリングするため、出力に一定量の該当行データが溜まらないと read
が受け取れません。grep
に該当行を即座に出力させたいときは --line-buffered
オプションを指定します。
$ tail -f logcat.log |grep --line-buffered hoge |while IFS= read -r line; do echo -E "$line"; ./b.sh; done
以下はコメントを頂いたので追記。
read
と echo
の工夫が面倒ということであれば、tee
を利用します。
コンソール (tty) に出力するだけでよければ、次のように /dev/tty
に該当行をコピーすればよでしょう。
$ tail -f logcat.log |grep --line-buffered hoge |tee /dev/tty |while read; do ./b.sh; done
ただし、これだと続けてパイプラインにページャーなど指定してもデータは渡りません。コンソールに直接出力してるからです。たとえば以下の例はページャー less
には何もデータは渡りません。
$ tail -f logcat.log |grep --line-buffered hoge |tee /dev/tty |while read; do ./b.sh; done |less
直接コンソールに出力したくないなら、次のようにプロセス置換を利用します。これなら while
のコマンドラインのプロセスと標準出力に該当行が渡ります。
$ tail -f logcat.log |grep --line-buffered hoge |tee >(while read; do ./b.sh; done)
これなら続けてパイプラインを構築できます。
$ tail -f logcat.log |grep --line-buffered hoge |tee >(while read; do ./b.sh; done) |less
もしプロセス置換が使えないシェルであれば、次のようにします。
$ (tail -f logcat.log |grep --line-buffered hoge |tee /proc/self/fd/3 |while read; do ./b.sh; done) 3>&1|less