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Q1.ローカルリポジトリはどこにありますか?
git initで指定したフォルダのことですか?
フォルダ内に.gitというフォルダが作成されているフォルダは、全てローカルリポジトリ?


Q2.作業ディレクトリ(ワーキングツリー)はどこにありますか?
ソースコードが記載しているファイルを配置したフォルダのことですか?
hogeフォルダ内に全てのソースコードファイルを配置している場合、作業ディレクトリはhogeですか?


Q3.作業ディレクトリとローカルリポジトリは同じ場所でも良い?

  • hogeフォルダ直下でgit initしたのですが、この場合、作業ディレクトリとローカルリポジトリは何れもhogeとなりますか?
  • そもそも作業ディレクトリとローカルリポジトリは同じ場所でも良い?

  • 「両者を分ける場合」と「同じ場所にする場合」で、それぞれメリットデメリットがあれば知りたいです

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  • もしかして、subversionの利用経験がありますか? 2019年6月23日 1:56
  • subversionを使用したことはありますが、かなり前なので…、あまり覚えていません……
    – re9
    2019年6月23日 2:32

2 件の回答 2

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回答にする前に用語の確認

  • リポジトリ

ソースコードの変更履歴の全部を格納している何かを言います。具体的にはディレクトリだったり URI だったり UNIX ソケットだったりします。もしディレクトリであっても、中に入っているファイルは人間に可読な形式であるとは限りません。

  • 作業ディレクトリ

リポジトリから作業用のソースファイルを取り出しているディレクトリを言います。当然、ソースファイルは普通のファイル、つまり人間やコンパイラに可読な形式となっているでしょう。

作業例

johndoe$ mkdir work
johndoe$ cd work
johndoe$ git init
Initialized empty Git repository in /home/johndoe/work/.git/
johndoe$ ls .git
HEAD  config  description  hooks  info  objects  refs
johndoe$ 

A1. ローカルリポジトリとはこの場合 /home/johndoe/work/.git を言います。
A2. 作業ディレクトリとはこの場合 /home/johndoe/work およびそれ以下のディレクトリを言います ( /home/johndoe/work/.git は除く)。
A3. Q3 は分散型と集中型の違いやメリットデメリットのことだと判断して下記

SCM には大きく分けて分散型と集中型の2通りがあります。

  • 分散型

    • 新しい SCM はたいてい分散型になっています。
    • gitmercurial が代表例です。
    • 共有用リポジトリを1つ作りますが、作業用リポジトリは別途用意します。
    • 作業ディレクトリと作業用リポジトリが不可分に存在します(分けません)。
    • 作業を始める際には共用リポジトリの複写 (clone) でリポジトリ丸ごと全部持ってきます。
    • 作業用リポジトリがローカルにあるので、出張先とか実験室とかオフライン環境でもいろいろできます。
    • 各作業員は作業用リポジトリに履歴を登録 (commit) していきます(この段階では成果を他人と共有していない)
    • 共有リポジトリに成果を反映 (push) することで皆と共有します。
    • その際にレビューを入れたり却下したりと、いろいろなことができます。
    • その分、この辺の手続きが初心者にはわかりづらく教育が必要になることが多いです(教育コスト高)。
    • 作業ディレクトリの直下にリポジトリがあるので記憶装置の容量は食います。
  • 集中型

    • 古い SCM はたいてい集中型になっています。
    • CVSsubversion が代表例です。
    • 集中リポジトリと作業用ディレクトリを用意します。作業用ディレクトリには作業用のファイルを取り出す (checkout) ことができますが、履歴はありません。
    • 各作業員が履歴を登録 (commit) するのは集中リポジトリです。そのため、オフラインでは commit することができませんし、履歴参照もできません。
    • 集中リポジトリは1つしかないので commit により自動的に成果が共有されます。
    • 単純な分、初心者にもわかりやすくて教育コストが低いです。
    • リポジトリはたいていサーバー上に置くので、作業員マシンの記憶装置の容量は食いません。

教育コストを除けば、今どき集中型 SCM を使うメリットは無くて、ゆえに現状、広く使われている SCM は git 一択みたいになっています。

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  • 具体例の提示ありがとうございます。説明大変分かりやすかったです。「作業ディレクトリの直下にリポジトリがあるので記憶装置の容量は食います」。なるほど、分散型はこういう仕様なのですね。容量の観点等からローカルリポジトリを作業ディレクトリとは全く異なる場所へ分離したかったのですが、無理なことが分かりました
    – re9
    2019年6月24日 12:59
  • ローカルにリポジトリを clone している=オフラインで作業できる、サーバ上のリポジトリのバックアップ代わりになる、ってことですし、10年前と比べて記憶装置の価格は 1/10000 以下に下がっているので、記憶装置の消費容量は甘んじるってのが分散型の考えです。単にリポジトリを別装置に持っていくだけなら clone 後に .git 配下を別装置にコピーしシンボリックリンクを張ってもいけそうな気がします(未テスト)記憶装置として SSD が1つしかないとかだと意味がないですけど
    – 774RR
    2019年6月24日 23:45
  • @re9 .gitで+αの容量は確かに消費しますが、実データと比較すればそのサイズはわずかなものです。774RRさんもおっしゃる通り、現在のストレージ容量(コスト)を考えればこのわずかな容量を仮に別のストレージに移動できたとしてもメリットが薄いと思います。
    – cubick
    2019年6月25日 0:34
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Q1.ローカルリポジトリはどこにありますか?
git initで指定したフォルダのことですか?
フォルダ内に.gitというフォルダが作成されているフォルダは、全てローカルリポジトリ?

文脈によって微妙に意味合いが変わる気もしますが、敢えてローカルリポジトリと呼ぶときは、対応するリモートリポジトリが有って、それを編集(commit)するためにcloneしてきたものを指すように思います。
また、後からリモートリポジトリを作る想定で、先にinitする場合もあるでしょう。

ローカルリポジトリとは、をまとめるとこんな感じでしょうか:

  • 自分が直接 commit するためのリポジトリである
  • 対応するリモートリポジトリがある

続いて、リポジトリがどこにあるか(どこを指してリポジトリと呼ぶのか)ですが、initの説明を見ると

This command creates an empty Git repository - basically a .git directory with (後略)

とあるので、基本的には.gitがあるディレクトリをリポジトリと呼んで良いかと思います。

ただし、 git init --bare で作成したリポジトリや、 git clone <リポジトリ><リポジトリ>.git ディレクトリを指定できることも考えると、 .git ディレクトリがあることが必要条件というわけでもないです。

質問に直接回答すると

ローカルリポジトリはどこにありますか?
git initで指定したフォルダのことですか?

そのようなものもローカルリポジトリと呼んで差し支え無いと思いますが、敢えてローカルと修飾する場合、リモートリポジトリからcloneしてきたもの、というニュアンスが含まれることが多いと考えます。

フォルダ内に.gitというフォルダが作成されているフォルダは、全てローカルリポジトリ?

いいえ。例えばそのようなフォルダをローカルリポジトリでなくリモートリポジトリとして扱うことが可能です。

Q2.作業ディレクトリ(ワーキングツリー)はどこにありますか?

基本的にはcloneしたディレクトリ、あるいは(--bareなしで)initした場所を(Gitでバージョン管理された)作業ディレクトリと呼びます。すなわち概ねローカルリポジトリと同じものを指します。が、こちらはリモートリポジトリの存在は意識しない呼び方です。
これに加え、worktreeでそれ以外の場所にも追加作成することができます。
が、注釈なしに作業ディレクトリと言われた場合に想起するのは前者のみかと思います。

追記 git-worktree について:

A git repository can support multiple working trees, allowing you to check out more than one branch at a time.

とある通りで、メインの作業リポジトリにcheckoutしているブランチと別のブランチを同時に参照/編集したいときに用います。具体的に自分が利用するシーンとしては、

  • feature-1とfeature-2を同時に開発しているが、作業のたびにいちいちgit checkoutして切り替えるのが煩雑だ
  • 他の人のコードをレビューするためにそのブランチをcheckoutしたいが作業ディレクトリはちょっとこのままにしておきたい

みたいな場合です。

Q3.作業ディレクトリとローカルリポジトリは同じ場所でも良い?

上の説明の通り、大抵の文脈に置いて作業ディレクトリとローカルリポジトリは同じものを指しています。
ですので同じ場所です。


追加のコメントを読むと本当に知りたいのは git clone--depthあたりじゃないかという気もします。

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  • やりたいことは、作業ディレクトリ内にある「.gitディレクトリ」の分離(移動)です。「git cloneの --depth」の内容は、cloneする際に取得する履歴数を制限できるということですか? ただ、clone時点では制限できても、その後コミットしていく度に履歴は「.gitディレクトリ」内に蓄積され増加していくのか気になります。また、git-worktreeの内容は1つのリポジトリに複数の 作業ディレクトリを関連付けすることですか?
    – re9
    2019年6月24日 23:11
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    worktree について本文に追記しました。--depthについてはそのとおりです。「やりたいこと」については本件とは別の話になるかと思うので新しく質問を立てたほうが良いと考えます。(個人的には「何のために」それをやりたいのかも書かれるかとより良いかと考えます。) 2019年6月25日 2:21
  • 追記ありがとうございました。おかげで当初の疑問については解決しました。「やりたいこと」については別途検討してみたいと思います
    – re9
    2019年6月25日 8:32

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