Q1.ローカルリポジトリはどこにありますか?
git initで指定したフォルダのことですか?
フォルダ内に.gitというフォルダが作成されているフォルダは、全てローカルリポジトリ?
文脈によって微妙に意味合いが変わる気もしますが、敢えてローカルリポジトリと呼ぶときは、対応するリモートリポジトリが有って、それを編集(commit
)するためにclone
してきたものを指すように思います。
また、後からリモートリポジトリを作る想定で、先にinit
する場合もあるでしょう。
ローカルリポジトリとは、をまとめるとこんな感じでしょうか:
- 自分が直接
commit
するためのリポジトリである
- 対応するリモートリポジトリがある
続いて、リポジトリがどこにあるか(どこを指してリポジトリと呼ぶのか)ですが、init
の説明を見ると
This command creates an empty Git repository - basically a .git
directory with (後略)
とあるので、基本的には.git
があるディレクトリをリポジトリと呼んで良いかと思います。
ただし、 git init --bare
で作成したリポジトリや、 git clone <リポジトリ>
の <リポジトリ>
に .git
ディレクトリを指定できることも考えると、 .git
ディレクトリがあることが必要条件というわけでもないです。
質問に直接回答すると
ローカルリポジトリはどこにありますか?
git initで指定したフォルダのことですか?
そのようなものもローカルリポジトリと呼んで差し支え無いと思いますが、敢えてローカルと修飾する場合、リモートリポジトリからclone
してきたもの、というニュアンスが含まれることが多いと考えます。
フォルダ内に.gitというフォルダが作成されているフォルダは、全てローカルリポジトリ?
いいえ。例えばそのようなフォルダをローカルリポジトリでなくリモートリポジトリとして扱うことが可能です。
Q2.作業ディレクトリ(ワーキングツリー)はどこにありますか?
基本的にはclone
したディレクトリ、あるいは(--bare
なしで)init
した場所を(Gitでバージョン管理された)作業ディレクトリと呼びます。すなわち概ねローカルリポジトリと同じものを指します。が、こちらはリモートリポジトリの存在は意識しない呼び方です。
これに加え、worktree
でそれ以外の場所にも追加作成することができます。
が、注釈なしに作業ディレクトリと言われた場合に想起するのは前者のみかと思います。
追記 git-worktree
について:
A git repository can support multiple working trees, allowing you to check out more than one branch at a time.
とある通りで、メインの作業リポジトリにcheckout
しているブランチと別のブランチを同時に参照/編集したいときに用います。具体的に自分が利用するシーンとしては、
- feature-1とfeature-2を同時に開発しているが、作業のたびにいちいち
git checkout
して切り替えるのが煩雑だ
- 他の人のコードをレビューするためにそのブランチを
checkout
したいが作業ディレクトリはちょっとこのままにしておきたい
みたいな場合です。
Q3.作業ディレクトリとローカルリポジトリは同じ場所でも良い?
上の説明の通り、大抵の文脈に置いて作業ディレクトリとローカルリポジトリは同じものを指しています。
ですので同じ場所です。
追加のコメントを読むと本当に知りたいのは git clone
の --depth
あたりじゃないかという気もします。