GitHubではコミットに使うメールアドレスで「コミットを作成したユーザー」を識別しています。初めてGitを使う際に何らかのツールや以下のコマンドを通して設定したやつです。
git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "[email protected]"
例えば上の場合、GitHubは [email protected]
が登録されているユーザーによるコミットとして表示します。
参考 Why are my commits linked to the wrong user? - GitHubのヘルプ記事
なので別のGitHubユーザーとして表示させたい場合は、コミットに使うメールアドレスを変更します。なおGitHub以外のツールやgitコマンドではコミットに使う名前が表示されることになるので、以下の例では名前も併せて変更しています。
方法1. リポジトリごとに設定する
# GitHub以外ではこの名前が表示されるので、併せて変更するとよい
git config user.name "Your Another Name"
git config user.email "[email protected]"
--global
オプションを付けずに実行することで、リポジトリの .git/config
に設定を書き込むことができます。こうすればそのリポジトリでだけ特定のメールアドレスを使うことができます。もしくは .git/config
をテキストエディタで開いて、次の設定を追加しても構いません。
[user]
name = Your Another Name
email = [email protected]
一度このように設定しておけば、再起動しても残りますし、別のツールでコミットする際にも適用されます。ただしローカルリポジトリに保存される設定ですから、cloneしなおした場合は再設定する必要があります。
方法2. 環境変数で一時的に変更する
環境変数 GIT_AUTHOR_EMAIL
および GIT_COMMITTER_EMAIL
で一時的に変更することもできます。いつもではないが時々別名義を使いたいという場合には、これらを設定するコマンドやスクリプトを用意しておくと便利かもしれません。
export GIT_AUTHOR_NAME="Your Another Name"
export GIT_AUTHOR_EMAIL="[email protected]"
export GIT_COMMITTER_NAME="Your Another Name"
export GIT_COMMITTER_EMAIL="[email protected]"
※ author と committer は両方設定します。
GitHub に別ユーザーでサインインしても発行されるsshやhttpsは同一
GitHubの場合
- SSHではユーザー名固定、どの鍵で接続するかで識別する
- HTTPSではBasic認証でユーザー名・パスワードを指定するが、発行されるURLには含まれていない
ので、現時点ではユーザーに依らず同じURLが発行されます。
ですがこれは実際のところ、当該リポジトリへのアクセス権を持つかどうかの判定にしか使われません。でなければ同じSSH鍵を複数のユーザーに設定したときに困ってしまいます。