OracleDB自体が起動していない場合もこのエラーが出るようです。
ORA-12560: TNS: プロトコル・アダプタ・エラーが発生しました | オラクルエラー FAQ
1:インストールの確認
例えばWindows10にOracle19cをインストールした場合、以下のサービスが存在するはずです。
(コントロールパネル > 管理ツール > サービス)
このうち、以下のサービスが重要で、起動している必要があります。
存在しない場合、OracleDBではなくOracleClientだけをインストールした可能性があります。
OracleService○○ :Oracle DBMS そのもの
Oracle○○TNSListener :TNSListener(接続に必要な窓口)
なお、TNSListenerはインストール方法によっては初期設定されないため、
ない場合はOracleと一緒にインストールされたはずの
Net Configuration Assistant > リスナーの構成で追加してください。
2:PDBの場合、PDBの起動確認
初期設定のインストールでインスタンスの自動起動までWindowsサービスに設定されます。
Oracle11g以前のPDBを使用しない旧来のモードであれば、これで問題ありません。
しかし、Oracle12c以降のPDB対応モードとしてOracleをインストールした場合、
OracleService○○やOracle○○TNSListenerは起動しているものの、
PDBがオープンしていない状態になります。
補足:PDBとは(語彙にはやや不正確な部分を含みますが、わかりやすさを優先)
旧来のOracleは、SQL Serverやmariadbなどと異なり、DBMSとDBが実質分かれておらず、1:1だった。
DBMS部分とDB部分を分けて1:Nの関係にできるようにしたのがPDBモード
これにより1つのOracleサーバ(DBMS)に複数のDBを用意することが出来るようになった。
DBMS部分をCDB、DB部分をPDBと呼ぶ。
従来の様々なSQLPlus上のコマンドは、DBMS相当に対して行っていたものはCDBに、DB相当に行っていたものはPDBにコマンドすればよい。
ので、PCを再起動した後などには、PDBをSTARTUPする必要があります。
典型的な方法は以下の通り
sqlplus system/manager as sysdba
show pdbs
alter session set container = <起動したいPDB名>
STARTUP