公式ドキュメントのThread Stack Sizeによると、動作中のスレッドのスタックサイズを取得する方法については説明されていません。目的にも依りますが、あまり知るべきではないのかもしれません。もちろんデバッグ情報等を辿れば取得できるとは思います。
なお、スタックサイズはスレッド作成時に指定しますが、未指定時のデフォルト値は.EXEファイル作成時にLINK.EXEの/STACKオプションで指定されいます。更に/STACKオプション未指定時のデフォルトは1MBとなっています。.EXEファイルに記録されているデフォルトのスタックサイズはDUMPBIN.EXEの/HEADERSオプションで確認することができます。
_beginthreadex() に指定したスタックサイズでスレッドが生成されているか確認したかった
質問文に書かれている通りですね。従来CreateToolhelp32Snapshotを含むTool Help Libraryではスタックサイズは取得できませんでした。Windows 8以降には新たにProcess Snapshottingというライブラリが追加されており、これを使用することでTEB構造体が得られます。TEB構造体がundocumentedながらスタックサイズが含まれていますので、これらを駆使することで得られます。参考までにコードを書いてみました。
このAPIはググっても使用例が出てきませんね。
#include <chrono>
#include <thread>
#include <process.h>
#include <Windows.h>
#include <winternl.h>
#include <ProcessSnapshot.h>
using namespace std::literals;
int main() {
unsigned tid;
auto thread = (HANDLE)_beginthreadex(nullptr, 128 * 1024, [](auto) -> unsigned {
std::this_thread::sleep_for(10s);
return 0;
}, nullptr, 0, &tid);
CloseHandle(thread);
printf("_beginthreadex(): created thread id: %u\n", tid);
printf("dump all stack sizes.\n");
HPSS snapshot;
PssCaptureSnapshot(GetCurrentProcess(), PSS_CAPTURE_THREADS, CONTEXT_ALL, &snapshot);
HPSSWALK walk;
PssWalkMarkerCreate(nullptr, &walk);
for (PSS_THREAD_ENTRY te; PssWalkSnapshot(snapshot, PSS_WALK_THREADS, walk, &te, sizeof te) == ERROR_SUCCESS;) {
auto teb = reinterpret_cast<const TEB*>(te.TebBaseAddress);
auto stack_size = static_cast<const char*>(teb->Reserved1[1]) - static_cast<const char*>(teb->Reserved1[2]);
printf(" tid: % 5u, % 7lldbytes\n", te.ThreadId, stack_size);
}
PssFreeSnapshot(GetCurrentProcess(), snapshot);
return 0;
}