payaneco さんの説明に補足します。
c_list がいつもクラス変数と考えていると混乱する場合があります。
具体的には
self.c_list.append(data)
に以下のコードを追加した
self.c_list = self.c_list + [data]
self.c_list += [data]
次のクラスでの動作は
class Sample:
c_list = [] #クラス変数
def __init__(self):
self.i_list = [] #インスタンス変数
def add_list(self,data):
self.c_list.append(data)
self.c_list = self.c_list + [data]
self.c_list += [data]
self.i_list.append(data)
sample1 = Sample()
sample1.add_list("データ1")
sample2 = Sample()
sample2.add_list("データ2")
print("Sample.c_list:", ",".join(Sample.c_list))
print("sample1.c_list:", ",".join(sample1.c_list))
print("sample2.c_list:", ",".join(sample2.c_list))
print("sample1.i_list:", ",".join(sample1.i_list))
print("sample2.i_list:", ",".join(sample2.i_list))
出力結果
Sample.c_list: データ1,データ2
sample1.c_list: データ1,データ1,データ1
sample2.c_list: データ1,データ2,データ2,データ2
sample1.i_list: データ1
sample2.i_list: データ2
となります。
これは
def add_list(self,data):
self.c_list.append(data) # 1回目の呼び出しだけ c_list はクラス変数
self.c_list = self.c_list + [data] # 左辺の c_list はインスタンス変数、右辺はクラス変数
self.c_list += [data] # c_list はインスタンス変数
と書いてしまうと
self.c_list.append(data) については、1回目の呼び出しにおける self.c_list はクラス変数です。
self.c_list = self.c_list + [data] については、1回目の呼び出しでは右辺の self.c_list はクラス変数ですが、左辺の self.c_list はインスタンス変数になってしまいます。
しかもエラーになりません。
self.c_list += [data] では、インスタンス変数の c_list が生成されてしまっているため self.c_list はインスタンス変数になります。
なお、add_list メソッドの2回目の呼び出し以降はすべて self.c_list はインスタンス変数になります。
クラス変数 c_list に対してノットインプレースな処理(束縛関係更新処理)を行うと c_list は途端にインスタンス変数として生成されてしまいます。
これを防ぐには type(self).c_list
でアクセスすることで常時クラス変数にアクセス可能です。
(self.__class__.c_list
によるアクセスでもクラス変数アクセスです)
個人的には同じ名前のインスタンス変数を生成してしまわないよう type(self).c_list
をお勧めします。