YAMLにおいて、行頭の-
はリスト(配列)を表します。リストは、複数のものを並べるための記法です。
質問者さんのYAMLドキュメントを正しくインデントすると以下のようになります。これは全体として、vmware_guestモジュールを実行するタスクCreate a virtual machine on given ESXi hostname
を定義するものであることが分かります。
- name: Create a virtual machine on given ESXi hostname
vmware_guest:
hostname: "{{ vcenter_ip }}"
username: "{{ vcenter_username }}"
password: "{{ vcenter_password }}"
validate_certs: False
folder: /DC1/vm/
name: test_vm_0001
state: poweredon
guest_id: centos64Guest
esxi_hostname: "{{ esxi_hostname }}"
disk:
- size_gb: 10
type: thin
datastore: datastore1
hardware:
memory_mb: 512
num_cpus: 4
scsi: paravirtual
networks:
- name: VM Network
mac: aa:bb:dd:aa:00:14
ip: 10.10.10.100
netmask: 255.255.255.0
device_type: vmxnet3
wait_for_ip_address: yes
delegate_to: localhost
register: deploy_vm
hostname
やusername
以下、たくさんのオプションがvmware_guest
モジュールへのオプションとして渡されていることが分かります。
モジュールのオプションの中には、リストで指定すべきものがあります。この例ではdisk
とnetworks
が該当します。実際、例えばdisk
については、上記のリファレンスから引用すると次のように書いてあり、リストを指定する必要があることが分かります。
A list of disks to add.
This parameter is case sensitive.
(後略,強調は引用者)
この例では、disk
の下にある-
は1つですから、以下に示す1つのオブジェクトだけからなるリストを渡していることになります。
size_gb: 10
type: thin
datastore: datastore1
例えば2つのディスクが必要ならば、次のようにリスト記法を用いて指定することになります。-
を先頭とする2つの行は、それぞれのオブジェクトの先頭となっていることが分かります。
disk:
- size_gb: 10
type: thin
datastore: datastore1
- size_mb: 500
type: thin
datastore: datastore2
下のほうにあるnetworks
についても同様で、これも-
が1つだけであることから、以下のオブジェクト1つからなるリストです。
name: VM Network
mac: aa:bb:dd:aa:00:14
ip: 10.10.10.100
netmask: 255.255.255.0
device_type: vmxnet3
もし2つ以上のネットワークが必要ならば、上と同様に-
を先頭とする複数のオブジェクトを並べればよいことになります。
「ハイフン」をつけるときとつけないときをどのように決めればいいのかおしえていただけないでしょうか。
という質問に対する答えとしては、使用したいモジュール(今回の場合はvmware_guest)のどのオプションにリストを渡すべきなのかを、ドキュメントを頼りに調べましょう、ということになります。
なお、一番最初の行(- name: Create a virtual machine on given ESXi hostname
)の行頭にもハイフンがありますが、これも当然リストの記法です。というのも、このファイルはタスクのリストを記述しなければいけないからです。今回定義されているタスクは1つだけですが、複数のタスクを定義する場合はやはりリストの記法を用いてタスクを並べていくことになります。