自作アプリの文言の翻訳をしていてふと思ったのですが、
Internationalization (国際化) と
Localization (現地化) と
どちらもほぼ同じ事のような気がしてきました。
IT 業界的には、この2つはどう違うのでしょうか?
どう使い分ければよいでしょうか?
Mule(Emacsの多言語拡張)登場の際にこのような用語で議論されていたように記憶してます。
コメントより
L10N の定義が当時と今とで変わってきているように感じています。
L10N の定義は今も昔も変わらないと思います。昔はフレームワークがサポートしてなかったりやデータがそろって無かったりで L10N == 言語の地域化と結果的になってしまっていただけ
以前はフレームワークでのサポートもないためバイナリパッチの形も多かったです。今はデジタル署名などでバイナリパッチが困難にもなっている反面、フレームワークでのサポートもありリソースファイルを用意するだけになっていたりもしますね。
ところでLinuxのls -l
でよく見かける「2月 7 2015」という日付表記、これなんかがL10Nだったりするかな、と感じています。形式はus cultureのままで文字列のみja languageが埋め込まれています。
ls -l
の場合はカラム数の都合上、難しいのかもしれませんが。(古い emacs
の dired
でハマったのは苦い思い出)
ls
コマンドの仕様上の問題 (日付が同じ年なら年を省略して時、分を表示、そうでないなら年月日を表示、ただし"時、分" または "年" が表示されるところは同じフィールド) でしょう。 結果的に "年月日" の Feb 7 2015
というのが通常の表記ではない("年月日" なら Feb 7, 2015 と "," が入る)ので、それに相当する国際化された日付フォーマットが (CLDR には) 存在しません。そのため "月日" "年" と分けて、もしくは "月" "日" "年" と分けた上で国際化していると思われすが、これは間違った国際化の方法です。
Commented
2016年2月10日 7:52
ざっくりいうと、i18nは多言語化対応するよ!l10nは地域にあわせて最適化するよ!みたいな感じです。
自作アプリの文言の翻訳をしていてふと思ったのですが、
Internationalization (国際化) と
Localization (現地化) と
どちらもほぼ同じ事のような気がしてきました。
ほぼ同じというよりは、l10nをする際の工程にi18nはかかわります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8C%96%E3%81%A8%E5%9C%B0%E5%9F%9F%E5%8C%96
詳しくはWikipediaを見ればより詳しく知ることができると思います。
具体的に言えば
といった、複数言語を使えるようにする作業は国際化、
のような各地域にあわせる作業は地域化に入るのではないでしょうか。地域化には、その他にも通貨の表示や日付の表示の変更などもあるかもしれませんが、近年は CLDR で地域化に必要なデータがまとめられてるので、個々人でその手の地域化をする必要性は大きく減っているはずです。
余談になりますが、
ソフトウェア関連で「Internationalization」といえば「Localization」を含む多言語対応のことを指しますが、昨今のゲーム制作/アプリ制作では「どの国にも理解できるデザイン」や「多文化を配慮する」という意味にもなってきてると思います。
例えば、人種や肌の色を多種類にする、Yes/Noボタンを文字ではなく絵(アイコン)で表現する、性的な表現を控える、同性婚も考慮する、など。
その場合は Localization とは明らかに違う意味の Internationalization になってしまいます。Localization にはハッキリと「他国(の言語なり)に対応する」という意味がありますが、単に「国際化」といった場合は、少し状況が変わってきてるような気がします。