設定を省略した場合適切なデフォルト値が暗黙的に設定される、というのを念頭に置いておくと理解が進むかと思います。
デフォルト設定とは何か?というのはspec(やjavadoc)を見る必要があります。
以下、カッコ内の数字列は上記specの参照節番号を表します。
リンク先の @OneToMany
に @JoinColumn
を付けた場合と mappedBy
を付けた場合の違いは?の回答は、
@JoinColumn
を付けることでデフォルトである join-table(2.9, 2.10.5) から join-column へマッピング戦略を変更する(11.1.40)。mappedBy
はinverse-side(FKを持っていない方のテーブルに対応するエンティ)から関連を辿る場合に付与する。つまり双方向関連にする(2.9, 2.10.2, 11.1.40)。
なおmaapedBy
で指定したフィールドは@ManyToOne
だが、@ManyToOne
はデフォルトで join-column(2.10.3.2)なので結果としてjoin-columnマッピング戦略になる。
です。
結果を比べると、 @JoinColumn
は単方向、mappedBy
は双方向のjoin-columnマッピング戦略の指定、ということになります。
mappedBy
はこれひとつで双方向の設定ができるようだが、片方のオブジェクトにmappedBy
を指定したにもかかわらず、反対側のオブジェクトにも@JoinColumn
をしている回答があることです。
@Entity
public class Company {
@OneToMany(fetch = FetchType.LAZY, mappedBy = "company")
private List<Branch> branches;
}
@Entity
public class Branch {
@ManyToOne(fetch = FetchType.LAZY)
@JoinColumn(name = "companyId")
private Company company;
}
に登場する @JoinColumn
は、 @ManyToOne
に対する設定です。
@ManyToOne
は前述の通りデフォルトでjoin-columnなので、マッピング戦略を変更する意図で@JoinColumn
を付与しているわけではないです。
name
(カラム名)をデフォルト値であるcompany_id
(2.10.3.2, 11.1.25)からcompanyId
へ変更するために付与しています。
mappedBy
で双方向できるのであれば、@JoinColumn
はいらないのではないかと思っていまいち頭に入ってきません
(双方向かどうかとjoin-columnマッピング戦略を採るかどうかはそれぞれ独立した話ですが、)@JoinColumn
が無くてもデフォルトでjoin-columnマッピング戦略が採用されるので同じように動作する、という意味では不要だと言えます。
なんだか回答に外部キーの話がでているようですが、この外部キーは文字通りDBのテーブル定義で外部キーを指定してることを指しているのか、ORマッパー的に外部キー的な動きをする意味合いで使っているのか
後者かと思います。join条件に使用するカラム(に対応するプロパティ)でしょう。
外部キーは必ずしも指定しなくてもSQL的にはJoinできますが、JPAを使うのであれば必ずDB側で外部キーを指定しておかないといけないのでしょうか?
FK制約が必須かどうか、ということであれば、必須ではないです。
余談ですが、回答者のうちのVlad Mihalceaさんは、Hibernateコミュニティで 色 々 と お名前見かける方なんで、この方が回答していたらそれを信じれば良いのかな、というのが私の感覚としてはあります。
(今回の回答は聞かれてないことまで答えてるので、少しずれてる感がしないでもないですが…)