descendant-or-self::node()/child::item[1]
を2段階に分けるとすると、
「まず descendant-or-self::node()/child::item
を選んで、次にそこから [1]
を選ぶ」ではありません。
「まず descendant-or-self::node()
を選んで、次にそこから child::item[1]
を選ぶ」です。
つまり、
<xsl:copy-of select="//item[1]"/>
が行っていることは
<xsl:variable as="element(item)*" name="items" select="descendant-or-self::node()/child::item" />
<xsl:copy-of select="$items[1]" />
のようなものではありません。むしろ
<xsl:for-each select="descendant-or-self::node()">
<xsl:copy-of select="child::item[1]" />
</xsl:for-each>
のようなものです。
要は、記号の優先順位に従って式を分割し、順に考えるだけです。
descendant-or-self::item[1]
について考えると
context node から descendant-or-self 方向に見える 1 番目の item
element を探します。
質問文の例では、/root/item
が見つかります。それをピックアップして終了です。
descendant-or-self::node()/child::item[1]
について考えると
/
は []
より弱いので、全体の式はおよそ descendant-or-self::node()
, /
, child::item[1]
に分割されます。これを順に考えていきます。
まず、descendant-or-self::node()
で、context node から descendant-or-self::node()
に該当する node すべて(/root
, /root/item
, /root/item/item
, /root/item/item/item
…など)を抽出します。
次に、/
で、抽出した node 一つ一つに視点の出発点を移します。
最後に、child::item[1]
で、各視点から、child 方向に見える 1 番目の item
element を探します。
/root
から見て child 方向に見える 1 番目の item
element をピックアップする。
/root/item
から見て child 方向に見える 1 番目の item
element もピックアップする。
/root/item/item
から見て child 方向に見える 1 番目の item
element もまたピックアップする…。
/root/item/item/item
から見て child 方向に見える 1 番目の item
element もまたまたピックアップする…。
これを最初の descendant-or-self::node()
で抽出した node すべてに対して行います。