① Anacondaは、自らPython Data Science Distribution
と名乗っているように、データサイエンスを中心にPythonを使う場合はいい選択肢になります。逆にWebアプリケーションを作る場合には、関連するパッケージが不足するのでpip
でインストールすることが多くなり管理が難しくなります。webスクレイピングをするぐらいでアプリケーションまで作らないのであれば、Anacondaはベターな選択だと思います。質問にも書いてあるように事前にコンパイルされているのでインストールも楽です。
② PyCharmの場合は、Anacondaに対応しているので自動で認識してくれる場合が多いです。もし、自動で認識してくれない場合は、メニューからFile->Settings->Project Interpreter
で、使用するPythonを設定できるようになっています。
③ データサイエンスを中心に使っている場合は、直ぐには仮想環境が必要になるケースは少ないと思います。Anaconda。コードの量が非常に多くなってPythonやパッケージのアップデートに総てのコードを追従できなくなった場合やAnacondaのパッケージで不足してpip
でパッケージをインストールするようになると、そのプロジェクトには仮想環境を作って環境を分けておいた方がいいので、その時点で仮想環境を使うことを検討したらいいと思います。
なお、Mac、Linuxで使う場合は、既にPythonがインストールされているので、Anacondaをインストールする時にパスを通さずに、次のようにしてAnacondaの環境を使う前に起動した方が安全です。
source ~/anaconda3/bin/activate
これを毎回入力するのが面倒な場合はエイリアスに登録するといいです。次のようにするとmyconda
で環境を起動できます。
alias myconda="source $HOME/anaconda3/bin/activate"