これは質問への直接回答では無いのですが、データエラーデータエラーをある程度許容するマルチメディア通信(音声通信・映像通信)を仮定した一般論をいくつか提示します。
- [A] データ中に「同期ポイント」を定期送信する。例: 映像コーデックの"キーフレーム"。
- [B] データとともにエラー訂正符号を同時送信する。例: FEC(Forward Error Correction)。
- [C] 受信側でデータ異常を検知した場合は再送要求を行う。例: RTP/RTCP通信によるパケット再送要求。
- [D] 通信トランスポート層に高信頼プロトコルを用いる。例: TCP上で行われるHLS(HTTP Live Streaming)。SCTP(Stream Control Transmission Protocol)。
今回利用されるADPCM符号化では、データ破損点に続くデータを正しくデコードすることが原理的に出来ません。少なくとも[A](または[D])対応が必須になります。つまりデータ破損点から次の同期ポイントまでのデータは諦め、同期ポイントから改めてデコードを再開することになります。
ADPCMは過去のサンプルデータと現在のサンプルデータの差分を利用したアルゴリズムである為、上記4の処理を行ってしまうと、そのタイミングで再生音が意図しない音になってしまいます。
具体的には著しく、音量が低下します。
既に言及されている通り、過去サンプルデータを強制的に0x00としているため、デコーダ側では値0からの差分値(つまり非常に小さな値)として復号しています。言い換えると、データ破損点を境にPCMデータの絶対値が失われています。