等値演算子の"=="==
に関しては、C# の言語仕様 7.3.6.2 二項数値上位変換で規定されている通り、intint
がlonglong
へ暗黙の型変換されるためにtrueとなります。
他方、Equalsメソッドの呼び出しに関しては、pgrhoさんのご指摘の通りですが、多少補足しますと、long.Equals(long obj)long.Equals(long obj)
と、long.Equals(object obj)long.Equals(object obj)
のどちらがより適切であるかは、C#の言語仕様 7.5.3 オーバーロードの解決法によって、より適切な関数メンバが解決されていくことになります。
この際、元のint型int
は、long型へもobject型long
へもobject
へも暗黙の型変換が許容されていますので、どちらがより適切なのかと言うことになりますが、これは7.5.3.5 より適切な変換対象より
異なる 2 つの型 T1 と T2 がある場合、次の条件が 1 つでも満たされると、T1 の方が T2 より適切な変換対象です。
• T1 から T2 への暗黙の型変換が存在し、T2 から T1 への暗黙の型変換が存在しない
以下略
とのことから、longlong
からobjectobject
への暗黙の型変換が存在し、逆にobjectobject
からlonglong
への暗黙の型変換が存在しないことから、最終的に*long.Equals(long obj)*がよりlong.Equals(long obj)
がより適切な関数メンバと解釈され、適用されるので、
Console.WriteLine("1L.Equals(1): {0}", 1L.Equals((long)1));
明示的に書くのであれば、このような関数呼び出しなり、引数のi 及び lが同値で有れば、trueに成るのだと思います。
他方、int.Equalsの場合は、long型からint型への暗黙の型変換は存在せず、逆にlong型からobject型への暗黙の型変換は存在するので、結果的にint.Equals(object obj)が呼ばれFalseに成るのだと思います。