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TCPの場合、大きなデータを適切な小断片(MSS:最大セグメントサイズ)へ分割する仕事は、TCP層が行ってくれます。もし20MB送りたければ、20MB渡してしまってよいです。アプリケーションレベルで小分けに送信呼び出しをすると、システムコール呼び出しがそこそこに時間を要するために、性能上のデメリットだけがあります。
UDPの場合は分割機能を持ちませんので、性能が大事なケースではアプリケーションで考えて分割送信する意味はあります。もし経路上で転送可能なサイズ(MTU)より大きいサイズの送信要求を出した場合、下層がIPであればIP層で分割・結合が行われるのですが、これは断片の一つでも失われたら全て廃棄するルールなので、大変よろしくないです。(IPフラグメンテーション)
余談ですが、具体的な分割後サイズは、...
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ソケットの通信の効率化をネットワークカードレベルで考える の回答にある、
scatter/gather I/Oまたはvectored I/Oと呼ばれる機構
これがまさにその、まとめて実行するものです。
Linuxのstruct iovec や、Winsockの WSABuf は 簡単に言えば (*buf, len) の構造体で、sendmsgやWSASendではその配列を含む引数を渡すことにより、複数の(*buf, len)を一度に処理します。
性能が変わるかどうかはアプリケーションによるので、実測比較してくださいとしか言えません。
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サーバ側でforkする意図ですが、一般的には非同期を実現する為に使います。
HTTPサーバを処理する場合
listenして
acceptして
acceptしたソケットからヘッダを読み取り
bodyを読み取る
となりますが3以降は並列で動いて欲しい物です。そこでacceptしたらすぐにforkもしくはスレッドを起動してそちらに処理を預けます。そうする事で直ぐに次のacceptを処理する事が出来ます。
これをしないと3や4をしている間、他のリクエストを処理出来なくなりパフォーマンスが悪くなります。
ただしforkはリソースを多く必要とする(デメリット)為、スレッドを使ったり予めforkさせておいたプロセスにソケットを渡す事でオーバヘッドを減らす方法(prefork)もあります。...
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socketはOSで管理されていて、正常完了 または 失敗(タイムアウト) まで裏で頑張ります。仮に一時的電波不良があっても、再送の繰り返すうちに成功すれば、データは無事届くことでしょう。繋がらない状態が続き、再送がタイムアウト設定時間以内に成功しなければ、失敗です。
そのため、「電波不良や地理的に遠い通信相手を考慮して、○秒待ってからcloseしよう」などとアプリケーションが考える必要はありません。
余談として、この挙動を変えたいとき、すなわちclose()から指定時間後に結果にかかわらず接続を殺してしまいたいときには、SO_LINGER という、一般的には推奨されないオプションが一応あります。
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TCP/IPの通信の効率化を考える場合には、
送信データサイズについて
1.「遅延(Delayed)ACK (RFC1122)」
2.「Nagleアルゴリズム (RFC896)」
を考慮すべきだと考えられます。
おおざっぱにいうと、どちらも小さなサイズのパケットが
多数発生することを抑えるための仕組みといえます。
従って、送信時には概ね1500Byteより大きなパケットで送った方が良い結果が得られます。
大きすぎるデータ送信は他に迷惑がかかりますが、閉じたネットワークならば
大きな問題にはならないかもしれません。
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既にコメントついていますが、一般的に
「サーバソフト」と呼ばれるものは fork するように作られている
「クライアントソフト」と呼ばれるものは fork しないで作られている
ものが多いと(個人的に)思います。
daemon として動作させる前提のソフトは fork することが必須です。
fork するメリット
プロセスが独立します。親だけでなく同じプロセスを親に持つ兄弟たちとも独立します。
プロセスは OS レベルで保護されるのでサーバソフト自分自身のバグなどがあっても
・異常終了するのは自分だけで兄弟たちを巻き込みません(サービスが安定します)
・兄弟たちに自分の情報を漏らしにくくなります(セキュリティ保護が向上します)
ということでサーバソフト的には fork することにメリットがあります。
...
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close()を実行したほうが良い時というのはどのような時なのでしょうか?
このコードにおいては、意味はありません。
しかし、一般的には、socketなどのファイルディスクリプタは、使い終わったらcloseするべきです。
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公式ドキュメントにTCPでの送信側と受信側のコード例があります。
https://docs.python.org/ja/3/library/socket.html#example
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イベントループでクライアントとのソケットをサーバーが監視するモデルだとすると、監視対象のソケットが増え続けていつかはリソースを食いつぶすのではないかと思ったのです。
イベントループとは別に、タイムアウトを設けるべきです。最後の送受信から一定時間以内に次の受信イベントが発生しないクライアントは明示的に切断することです。
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仕様上は明記されてませんが、実際の実装ではSTREAMと同じように信頼でき、データ欠如などは無いものと考えてよいのだと思います。
UNIX ドメインデータグラムサービスは信頼できます。メッセージを紛失したり異なった順序で配送することはありません。
—— 書籍『詳解UNIXプログラミング 第3版』の「17.2 UNIX ドメインソケット」より
ほとんどの UNIX の実装では、 UNIX ドメインデータグラムソケットは常に信頼でき、 データグラムの並び替えは行わない
—— Linux Programmer's Manual 「UNIX」 より
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def run(self):
try:
while True:
self.text = c.recv(1024)
print self.text
c.send(self.text)
except:
print "error"
c.close()
cにしてしまうと
c,address = s.accept()
こちらの部分の随時上書きされていく最後のソケットを参照してしまうので、self.cでアクセスする必要があるのでは?
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本家SOでも同じような質問がありますね。
.net - Best way to specify the local endpoint for HTTP request? - Stack Overflow
HttpClientでは難しいということで、HttpWebRequestクラスを使った方法が回答されています。
例えばサーバーAにアクセスするならこのようになるでしょうか。
var req = HttpWebRequest.CreateHttp("http://192.168.1.2/");
req.ServicePoint.BindIPEndPointDelegate =
(s, ep, retries) =>
new IPEndPoint(IPAddress.Parse("...
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再送や到達順序保証などTCPの一般的なそれが無いならば、SOCK_STREAMとSOCK_DGRAMの違いは何になりますか?
ユーザプログラム側から見える通信路の挙動(セマンティクス)が異なります。
SOCK_STREAM:ストリーム指向。送受信ソケットは連続的なバイトデータとして扱うため、上位プロトコルを用いてメッセージ区切りを表現する必要があります。
SOCK_DGRAM:データグラム指向。送受信ソケットは一定の塊(データグラム)単位で扱うため、データ区切りを直接観測できます。
BSDソケットでは「ユーザプログラムから見える通信路の振る舞い」と「実際の通信プロトコル」を分離しています。一般的なIPベースプロトコル(AF_INETなど)では、SOCK_STREAM を TCP で実現し、...
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適切なサイズというのは環境に依存するので回答は難しいと思います。
一般的に言って、バッファサイズに余裕があるなら、まとまった量のデータをわざわざ小分けにして送るメリットはありません。適切なセグメントサイズへの分割は自動で行われますし、Nagleアルゴリズムが有効な場合は小分けにしてもまとめて送信されます。
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WebRequestではなくSocketを使っていることから、HTTP以外のプロトコルかな?という気もしますが、仮にHTTPであれば、BIG-IPがアドレスを付け替えた際に、HTTPヘッダにX-Forwarded-Forヘッダを付けます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/X-Forwarded-For
で、HTTPヘッダに情報が乗っていればWebRequest.Headersプロパティから取得できると思います。(試してませんが・・・)
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考えられるのは
.NETのバグ
プログラムのバグ
クライアントのアドレスがNATされている
実際にロードバランサとサーバが通信している
と言うところでしょうか(順不同)。
英語版にも同様の質問がありましたが、proxyじゃないのか、という回答がついてます。
Socket.RemoteEndPoint returns gateway address
コメントと重複するところもありますが、一般論として確認する項目や方法を列挙しておきます。
トレース情報の出力
トレース情報の出力を有効にすることで、Socketのトレースがとれます。
System.Net.Sockets Information: 0 : [4292] Socket#45653674 - 192.168.1.2:58849 から 192....
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13.Server 改行改行改行・・・・・ ←無限に改行を繰り返す
についてですが、サーバ側でコネクションの切断を検知してループを脱出する必要があるのでは?
socket.recv()はコネクションが切断されると0バイトを返す=空の文字列を返すので、例えば次のように書くのはどうでしょうか。 (sayuriさんの回答を踏まえてselfを付加してあります。)
def run(self):
try:
while True:
text = self.c.recv(1024)
if len(text) == 0: return
print text
self.c.send(text)
...
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「自分の IP アドレス」を知りたいようですが、そもそも論として
- 1つの LAN ポートには複数の IP アドレスを振ることができる
- 1つの PC には複数の LAN ポートを設置できる
- loopback アドレスも自分の IP アドレスである
あたりから gethostbyname(gethostname()) の結果をもって自分の IP アドレスと呼ぶのは考慮が足らなさ過ぎて役に立たない可能性が高いです。誰かがオイラにこのような仕様を出してきたら、要求分析からやり直しと突っ返します。 XY 問題に陥っていませんか?
gethostbyname() はホスト名から IP アドレスに変換する機能ですが、原則 ほかのマシンの ホスト名を与えて IP アドレスを得るのに使います。 mailx....
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プログラム(プロセス)が終了したら、そこで使われていたソケットなどはcloseされますから、心配いりません。
パケットが届かない可能性があるUDP通信ですから、受信側にも影響ないです。
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@Fumu 7 さん回答のように、ソケットやファイル等の資源についてはcloseされるとしても、何かしらの後始末はやっておきたい場合は、root.protocol("WM_DELETE_WINDOW", callback) を使ってイベントハンドラを登録しておくと、それが呼ばれるようです。
ただし.afterで周期的に(多分マルチスレッドでの処理も含んで)何かしている場合は、処理ループの実行中でもそれが呼び出されるので、単純に終了処理destroy()を呼ぶのは不味くて、フラグを立ててループを終了するなど、後始末は工夫しましょう、という回答が以下の記事にあるようです。
How do I handle the window close event in Tkinter?
Upvoteは無いですが、...
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TDPが、送りっぱなし(データが届いたかどうかの確認ができない)の簡単なプロトコルであるのに対して、TCPは送達確認や分割送信などの機能を持ったちょっと複雑なプロトコルです。
Qiitaのpythonでsocket通信を勉強しようの記事の説明が判りやすいと思います。(Pythonのプログラム例もあります)
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受信側は1.0秒間隔でデータを受信させたところ
この認識が誤っていて、「1秒間隔で受信バッファに溜まっているデータを読み出す」コードが正しい動きをしています
本当にやらないといけないことは質問からはよみとれませんが、例えば
最新(もしくは必要なタイムスタンプ)のデータ以外は読み捨て
n + 0.9秒でバッファを捨てて0.1秒後に読み出し
などする必要があります
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【回答】
taichiさんのコードでも複数回の送受信ができますがzakki 5さんのコメントにあるように、1回のコネクションで複数回の送受信も可能です。
【コード例】
クライアント側のコード
# 0.ライブラリのインポートと変数定義
import socket
target_ip = "127.0.0.1"
target_port = 8080
buffer_size = 4096
for i in range(10):
# 1.ソケットオブジェクトの作成
tcp_client = socket.socket(socket.AF_INET, socket.SOCK_STREAM)
print("tcp_client = socket.socket(socket.AF_INET, ...
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from socket import socket
これは、socketモジュールにあるsocketオブジェクト(この場合は関数オブジェクト)を現在の名前空間に取り込んでいます。
以下と同義です
import socket
socket = socket.socket
socket.gethostbyname() は socketモジュールにある gethostbyname 関数オブジェクトを呼び出すことを意図したコードです。このため、 from socket import socket と書いてしまうと、現在の名前空間にあるのは socketモジュールではなく、socket関数オブジェクトのため、「socket関数オブジェクトにgethostbyname属性がない」というエラーになります。
...
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Socketを2つ作る必要はありません。
Socketは双方向に通信できるので、それぞれで
socket.getOutputStream()
socket.getInputStream()
すれば、1つのソケットで送受信できます。
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質問に記載の2ケースを想定しておけばよいと思います。(socketのreadに関する情報は、recvmsgのマニュアルを参照するのがよいと思います。そこには、質問に記載の2ケースが述べられています)
Man page of RECV
「エラー」節より引用
EAGAIN または EWOULDBLOCK
ソケットが非停止 (nonblocking) に設定されていて 受信操作が停止するような状況になったか、 受信に時間切れ (timeout) が設定されていて データを受信する前に時間切れになった。
POSIX.1-2001 は、この場合にどちらのエラーを返すことも認めており、 これら 2 つの定数が同じ値を持つことも求めていない。
したがって、移植性が必要なアプリケーションでは、...
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Windowsでの開発環境はいくつかあります。
Visual Studio
Windows標準の開発環境です。TCPを含むネットワーク周りはWindows Sockets 2(winsock)が提供されています。winsock用のコードを記述する必要があります。Getting Started with Winsockでサンプルを交えて説明されています。
Cygwin
UNIXライクな環境を提供する互換レイヤーで、UNIX環境上のツール群をWindows上に再コンパイルのみで移植することを可能にしています。cygwinであれば質問のコードもほぼそのままコンパイルできると思います。
MinGW
Cygwinからのforkです。UNIXライクな環境を提供しますが、性能を重視するため、...
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Winsockのドキュメントには
A socket handle can optionally be a file handle in Windows Sockets 2.
とあるようにHANDLE(ファイルハンドル)として使用可能であり、_open_osfhandle()を使用してint(ファイルディスクリプタ)および_fdopen()を使うことでFILEとして使うことはできます。
読み書き用の変数を一つにまとめた書き方にすると入出力の挙動がおかしくなってしまいました。
原因は別のところにあります。ソケットに対するrecv()、send()は指定されたデータをすべて送受信可能とは保証されておらず、読み込み出来た範囲、もしくは書き込み出来た範囲でしか扱いません。
今回のコードを引用すると
...
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TCP Keep Aliveは名前の通り接続を持続させるものとしてよく知られています。実はそれだけでなく、切断検出にも使えます。
C#であればSocket.SetSocketOptionメソッドで設定できます。
再接続時のサーバー再起動も避けたいです。
これはサーバーの実装次第であり、クライアントでは制御できません。
Keep Aliveは、Linuxにも実装されていますでしょうか?
Linuxに限らずほぼ全ての通信機器で実装されています。(そうでないと応答も受け取れないためKeep Aliveを有効にした瞬間、無応答で切断扱いされてしまいます。)
上位に投票された、最小文字数のコミュニティ wiki 以外の回答のみが対象となります