31
if ((ret = func()) == -1)との書き方は、一般的に「assignment in condition」、または「assignment in conditional expression」と呼ばれると思います。
ほとんどのコーディング規則に許可されません。(MISRA 2004ではルール13.1)
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質問に書かれているコードそのままだと do-while を用いるメリットはあまり無さそうですが、例えば「fuga()を実行するためには hoge1() 〜 hoge3() の全てに成功している必要がある」というようなケースだと利点があるように思えます。元のコードを見ていないので憶測となりますが、後々にfuga()を実行するための条件が増えることを考慮し、あらかじめ do-while で囲っているのかもしれません。
/* do-while 版 */
do {
if (!hoge1())
break;
if (!hoge2())
break;
if (!hoge3())
break;
fuga();
} while(0);
...
23
C++03までは仕様により処理系定義とされていたためです。(a/b)*b + a%b = aを満たしさえすれば(b≠0の場合)、剰余の符号はimplementation-definedとされていました。
ISO/IEC 14882:2003(E)より(ISO/IEC 14882:1998(E)も同様)(強調は私)
5.6 Multiplicative operators
4 The binary / operator yields the quotient, and the binary % operator yields the remainder from the division of the first expression by the second. If the second ...
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インテルの発行しているインテル®64アーキテクチャーおよびIA-32アーキテクチャー最適化リファレンス・マニュアルの9章 64 ビット・モードのコーディング・ガイドラインにいくつか説明がありますが
ほとんどの命令では、デフォルトのオペランドサイズは 32 ビットである。
アセンブリー / コンパイラー・コーディング規則 65(影響 H、一般性 M)。 64ビット・モードでは、64ビット・データや追加のレジスターへのアクセスに64 ビット版の命令が必要な場合を除き、32ビット版の命令を使うことでコードサイズを削減する。
とあるように、64ビット・モードにおいても32bitがほぼほぼデフォルトです。64bit演算を行うためには命令が1バイト長くなり、これによりキャッシュ効率が落ちます。
...
18
「正しい実行結果は得られないはず」という期待が間違っています。件のコードは未定義動作を引き起こすものであり、その結果クラッシュしても、たまたま「abc」と表示されても、鼻から悪魔が出てきても、何が起こってもおかしくありません。
一般的に、何が未定義動作かを知ることは(それを避けるために)重要ですが、未定義動作の挙動についてその理由を突き詰めることはさして意味を持ちません。
17
b の否定結果を a に代入していると思います。
分けて考えると以下のようになります。
if( a = (!b) )
このため、if( a ) という比較式になります。
つまり、a が 0 以外の場合は常に真として扱います。
16
大雑把に言うと、ひとつのストリーム (今回の例では stdout) に対して、charでの入出力とwchar_tでの入出力を混在させることができないからです。
ストリームは、 byte-oriented というモードと wide-oriented というモード のいずれかのモードを持ちます。
それぞれ、簡単に言うと、バイト (char) 単位で入出力をするモードと、ワイド文字 (wchar_t) 単位で入出力するモードです。
最初は未設定状態で、最初に呼ばれた入出力関数に合ったモードに設定されます。
そして、一度どちらかに決まったら、それと合わない入出力を行うことはできません。片方しか表示されないのはそのためです。
[コメントで補足があったため編集:ここから]
(合わない入出力関数を使った結果は、無視される、...
16
forループの中で num の値は変更されていませんから、最初に決まった値を毎回表示することになります。必要であればforループの中でnumの値を再設定してください。
for(i=0;i<10;i++){
num=rand()%7;
printf("%d\n",num);
}
quesera2さんがXcodeにおけるrandの実装のリンクを張られています。
static int
do_rand(unsigned long *ctx)
{
#ifdef USE_WEAK_SEEDING
/*
* Historic implementation compatibility.
* The random sequences do not vary much with the seed,
...
15
いろいろ調べてコーディングが一番シンプルなのは
uintptr_t address = 0;
int *p = (int *) address;
でした(Could I ever want to access the address zero?)。
ただコード上わかりにくい気はします。コメントを書いておく位しかないかもしれません。
15
提示例は c や c++ でいうところの「未定義動作」を引き起こしています。
言語仕様書による専門用語「未定義動作 (undefined behavior) 」とは
- 誤ったプログラム、または誤ったデータに対する動作であって
- 言語仕様書はその動作に対して何も規定しない
です。
起こりうる動作としては
- 処理系が独自の正しい動作を規定する (Visual C の fflush(stdin); 等)
- コンパイラが翻訳時点で診断し、指摘する (提示例 s[-1] )
- 診断の結果、コンパイルエラーになるかもしれない
- 診断の結果、警告になるかもしれない
- リンカがリンク時点で診断し、指摘する (結果は同上)
- 実行時にライブラリ関数や OS 等が診断し、実行時エラーで強制終了となる
- ...
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パッと思いつく例としては、末尾最適化を前提とした再帰呼び出しでしょうか。
この場合もちろんコンパイルは通りますが、実行時には再帰呼び出しによりコールスタックを食い潰しスタックオーバーフローを引き起こします。
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MiniDumpWriteDump() APIで任意タイミングでダンプファイルを作成することができます。ランチャープロセスでダンプ作成されるとのことなので条件はクリアされていますが
MiniDumpWriteDump should be called from a separate process if at all possible, rather than from within the target process being dumped. This is especially true when the target process is already not stable.
と問題のプロセス自身ではなく、外部プロセスから呼び出すことが推奨されています。
それとは別にWER; ...
14
StackExchange の Unix&Linux コミュニティで Linux cannot compile without GCC optimizations; implications? というのを見つけました。これによると、Linux のカーネルのビルドは、不要なコードの削除や関数のインライン展開などのGCC の最適化に依存しており、-O0 だとビルドに失敗するそうです。
13
[2016-02-16 21:40 誤読していたところがあったので修正しました。書き込み-オフセット更新間の操作がアトミックに行われないのが問題なのではなく、オフセット更新がアトミックに行われない (オフセットが少しずつ増える) のが問題でした]
Linux カーネル 3.14 より前のバージョンに存在するバグのようです。
手元の write(2) の man ページ に以下の記述がありました。共有するファイルデスクリプタに同時に write() を実行した場合、書き込みとオフセットの変更がアトミックに行われず、書き込み位置が被ることがあるとのことです。
BUGS
According to POSIX.1-2008/SUSv4 Section XSI 2.9.7 ("Thread ...
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Cについてですが、
配列の宣言と使用の2種類があると思いますが、
C11 のドラフト の
6.7.6.2 Array declarators
1 In addition to optional type qualifiers and the keyword static, the
[ and ] may delimit an expression or *. If they delimit an expression
(which specifies the size of an array), the expression shall have an
integer type. If the expression is a constant expression, it shall
...
12
このプロジェクトでいえばchar_uはsrc/types.h内に独自に定義したもので、プロジェクト自身が管理していく必要があります。対してint8_tはstdint.hで提供されるため移植性が高いです。
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① int型の宣言について
<< はビットシフト演算子といいます。int は32bit整数(処理系によります)ですので2進数で表すと 0000 0000 0000 0000 となります。数値の1であれば 0000 0000 0000 0001 となります。
ここで 1 << 8 とするとビットが左に8個動きます。つまり 0000 0001 0000 0000 となります。これを10進数に戻すと256になります。つまり
int count[1 << CHAR_BIT] = {0};
は
int count[256] = {0};
と同じになり、intが256個格納出来る配列 count をゼロクリアで宣言する、という意味になります。
② for 文について
for 文は、...
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一般論として標準Cのrandが推奨されいてないという事実はありませんが、注意すべき点はいくつかあります。
標準Cでは実装を規定していない
たとえば、srandに同じseedを与えても、環境が違うと生成される乱数列は異なる可能性があります。どの範囲の値を返すかも実装依存です。
品質の良い疑似乱数生成器が使われているとは限らない
後方互換性などの観点で、古くからの実装が継続して使われている場合、品質に問題があることがわかっているアルゴリズムがそのまま使われている場合があります。よく使われていた線形合同法は、周期が短く、ランダム性にも問題があることがわかっています。
セキュリティ用途には使ってはいけない
これに関しては明確に推奨されていません。暗号論的疑似乱数生成器を使用しなければなりません。...
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c 言語の機能だけで実現できます。具体的には、 bitwise 演算を用いて、 bit が立っている個数を計算します。ハミング距離を計算するには、2つの char の xor 演算を取った結果に対して、 bit の個数を計算します。
以下の total_bits の実装にはいくつも hack っぽい方法があるのですが、解りやすい実装は次です。
#include <stdio.h>
int total_bits(unsigned char v) {
unsigned int c; // c accumulates the total bits set in v
for (c = 0; v; v >>= 1) {
c += v & 1;
}...
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私の解釈では以下の通りです。
2次元配列要素の連続性保証は直接明言されないが、演繹的には連続したメモリ配置であるといえる。
ただし、2次元配列上での1次元配列的な要素走査(*p++)は、その動作保証がなされない。
以上より、質問文中のサンプルプログラムは同じ挙動を示す。(そうならないC言語処理系は合理的に存在し得ないという態度)
以降の解釈はWG14/N1256 ISO/IEC 9899:TC3(C99言語仕様)に基づきます。
2次元配列要素の連続性保証は直接明言されないが、演繹的には連続したメモリ配置であるといえる。
6.2.5/p20により、1次元配列(short [7])ではその要素(short)の連続性が明らかに保証されます。2次元配列(short [2][7])...
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TCPの場合、大きなデータを適切な小断片(MSS:最大セグメントサイズ)へ分割する仕事は、TCP層が行ってくれます。もし20MB送りたければ、20MB渡してしまってよいです。アプリケーションレベルで小分けに送信呼び出しをすると、システムコール呼び出しがそこそこに時間を要するために、性能上のデメリットだけがあります。
UDPの場合は分割機能を持ちませんので、性能が大事なケースではアプリケーションで考えて分割送信する意味はあります。もし経路上で転送可能なサイズ(MTU)より大きいサイズの送信要求を出した場合、下層がIPであればIP層で分割・結合が行われるのですが、これは断片の一つでも失われたら全て廃棄するルールなので、大変よろしくないです。(IPフラグメンテーション)
余談ですが、具体的な分割後サイズは、...
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個人の自由ですが、ネストを抑えるという観点であれば、
while (foo) {
if (!hoge)
continue;
...
}
と論理を反転し早期に脱出させます。
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式の結果に対して(void)を指定するとコンパイラにこの式の結果は使わない(例えばprintfの結果のような返値が使用されない時など明示的に値を破棄する)ことをコンパイラに伝えることができます。
参考:6.8.3 Expression and null statements
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既にクローズされていますので参考までに。
gcc には sanitize オプションというものがありまして、その内の一つに配列変数などの宣言領域を超えるアクセス(out-of-bounds access)を実行時に検出する機能があります。具体的には -fsanitize=address を付けてコンパイルします。
$ gcc -std=gnu99 -Wall -fsanitize=address -g cloth.c -o cloth
$ ./cloth
4
=================================================================
==26858==ERROR: AddressSanitizer: stack-buffer-overflow on ...
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コンパイラがソースコードを解析したとき、ifの連続をswitchと同等に処理するか、switchをifの連続と同等に処理するかは、コンパイラが決めることで、人間が気にする必要はほとんどありません。そのswitchでさえ、caseの値が単純な数列の場合、ジャンプテーブルの生成まで、コンパイラが自動で行います。
もっと高位の次元で、アルゴリズムをどう実装するか、といった場面では、人間による工夫も必要でしょうが、ifにするかswitchにするかといったレベルでは、コンパイラに任せてしまうのがベストです。
だから、人間にとっていちばん読みやすい書き方をしたときに、高速で省メモリなバイナリを生成します。
なぜなら、コンパイラは人間の癖を知っているのです。コンパイラはそのように、人間の癖に合わせて設計されています。
...
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スタートボタンからのプログラム一覧の中でMicrosoft Visual Studio nnnn -> Visual Studio Tools からVisual Studio コマンド プロンプト (nnnn) (nnnnはバージョン的な年が入ると思って下さい) のようにしてコマンドプロンプトを立ち上げます。これはパスなんかの設定済みのコマンドプロンプトです。素のコマンドプロンプトを使う場合自分でパスを通したり指定したりします。
フォルダ名が長くて折り返されたりすると邪魔くさいのでprompt %などとします。(気にならなければする必要はありません)
ファイルをダウンロードしたフォルダにcd c:\Users\ログインユーザー名\Downloads などとして移動します。...
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戻り値の型をint型とした場合、
エラー時は-1を返すべきなのか0を返すべきなのか
いずれにせよ、「一貫性を持つ」というのが重要です。
他のライブラリと一緒に使う場合、ライブラリにおいて0をエラーとして返す関数で構成されている場合、自作関数もそれに合わせる(一貫性のため)のが混乱を減らせると思います。
ただ、複数のライブラリと組み合わせる場合、あるライブラリでは0エラーで、他のライブラリで-1エラーとなっている場合、一貫性は持たせられません。
この場合は、別途、エラーがわかりやすい書き方をしておく方がいいでしょう。
if (val < 10) {
return 0;
}
というコードでは、return 0が正常終了なのか、異常終了なのかわかりません。
なので、
if (val &...
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c で関数の引数は値渡し(複写渡し)であるため、です。
提示コード main 側は
push(stack_root, 3);
で stack_root が変更されて帰ってくることを期待している構造になっています。
が c の文法規則上、この呼び出しでは stack_root は変更されないのです。
push で行っている
stack_root = new_stack;
は main の stack_root とは異なる局所変数 stack_root を書き換えるだけです。
結果的に main の stack_root は変化しないままです。
大域変数だったら両者が同一なのでうまくいくわけです。
ではどうするか・・・なんですが、やりかたはいくつもあります。
策1 push pop には &...
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C++の標準ライブラリにはビット集合を扱うクラスstd::bitsetがありますので、それに任せるという選択肢もあります。
#include <bitset>
#include <climits>
#include <iostream>
int main()
{
char a = 0x0a;
char b = 0x0f;
std::bitset<CHAR_BIT> as(a);
std::bitset<CHAR_BIT> bs(b);
std::bitset<CHAR_BIT> as_xor_bs(as ^ bs);
std::cout << "a (" << ...
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c 言語規格書 JIS X 3010:2003 6.7.8 初期化 によると Yes
この章、長い上に項目分割番号が振っていないので解説しづらいのですが
静的記憶域期間をもつオブジェクトを明示的に初期化しない場合は
a) ポインタ型の場合、空ポインタに初期化する
b) 算術型の場合、0に初期化する
(明示的初期化であって) 初期化子が少ない場合、その集成体型の残りを、静的記憶域期間をもつオブジェクトと同じ規則で暗黙に初期化する
と書かれています。
提示例は、メンバ val に対する初期化子 0 が明記され、それ以外のメンバに対する初期化子が無いと解釈されるので、上記のとおりとなります。
どのようなコンパイラでコンパイルしたとしても、
規格に合致していないコンパイラでは No かもしれません。
...
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