**現在生じているバグを直す方法** `QTextTable`の`TextTableFormat`は、`QTextFrameFormat`を継承しています。 そして、`QTextTable`の幅や高さは、その`QTextEdit`配下の`QTextDocument`に、生来的に備わっている`rootFrame`の幅や高さに依存しているようです。 `rootFrame = doc.rootFrame()` で、ルートフレームのフレームフォーマットのプロパティを変更すれば、ドキュメントのrootFrameの矩形範囲を変更することが出来ます。 私は、`QTextDocument`の高さや幅をいじっている際に、`rootFrame`の高さをいじってしまいました。これが原因で、その高さに一致するように、`textTable`の高さも一致してしまっていたのでした。どおりで何の変化もさせていない`QTextEdit`では普通に動いていたはずです。 [![この通り][1]][1] 改行や行を入れ込んだとしても、 [![konotoori][2]][2] 問題ナッシング。 Wordほどのクオリティは無いにしても、十分通用すると思います。つまり、悪いのは`TextTable`ではなく、私だったという事です。 **UPDATE** `Qt`系で`MicroSoft Word`のTableの挿入と同じ事ができますか?というのが主題だったので、こちらも答えておきます。`Qt`では、`QTextTable`でも十分なほどの機能が備わっていますが、 もしCustomizeした設定を組み込みたいのであれば、`QAbstractTextDocumentLayout`をサブクラス化して、必要なメソッドを再定義したうえで、`QTextDocument`にセットする必要があります。 `QAbstractTextDocumentLayout` API Referenceからの抜粋です。 >Some applications, e.g., a word processor or a DTP application might need more features than the ones provided by Qt’s layout engine, in which case you can subclass PySide.QtGui.QAbstractTextDocumentLayout to provide custom layout behavior for your text documents. これを読む限りにおいて、DTPアプリケーションやワードプロセッサと同じ特徴等、自分なりのカスタマイズを加えられるようですので、解答としてはできる・・・ということになります。 現在時点での自分の実装では、`QTextTable`をMicroSoft Wordのテーブルと同様、 マウスで自由な場所に移動させることが出来るようになっています。 テーブル関係に絞って言えば、まだ本家SOFでは未解答の`QTextTable`のrowheightコントロール、`QTextTable`の行内配置以外の、テキストの折り返し処理もできるようになるでしょう。 ほとんどMicroSoft Wordに近い事が出来るようになると思われます。 縦書も・・・大体頭の中ではこうすればいいなというのは或るのですが、不可能ではないと思います。ただ、それを実装するためには、まだかなりの時間を要すると思います。 **テーブルは自由に移動できます。拡大縮小も可能です。** [![テーブルは自由自在に動かせます][3]][3] [1]: https://i.sstatic.net/QAn4G.png [2]: https://i.sstatic.net/tYUGs.png [3]: https://i.sstatic.net/l0hGw.png