[LibCST][1]を使ってType Hintsの開始行桁、終了行桁を取得することができました。 対象ファイルから`Type Hints`以外を出力するコード例です。 **コード例** ※修正版 同一行に複数の`Type Hints`があるとき、2つ目以降の`Type Hints`が除去されないバグに対応しました。主な修正点は以下です。 - 修正した行を対象としてさらに`Type Hints`を削除する。 - `Type Hints`を削除すると桁位置が変わるので、Type Hintsの開始行桁、終了行桁を逆順に処理する。 ``` # coding: utf-8 def hoge() -> str: print('Hello World') # コメント #fuga1 = 'Guido' #fuga2: str = 'Guido' fuga3: str |\ None |\ int = 'Guido' piyo: list[int] = [1, 9, 9, 1] def foo(hoge: str, fuga: int): print(hoge, fuga) ... foo("hhh", 123) ``` **対象ファイルの例** ``` # coding: utf-8 def hoge() -> str: print('Hello World') # コメント #fuga1 = 'Guido' #fuga2: str = 'Guido' fuga3: str |\ None |\ int = 'Guido' piyo: list[int] = [1, 9, 9, 1] def foo(hoge: str, fuga: int): print(hoge, fuga) ... foo("hhh", 123) ``` **実行結果** ``` # coding: utf-8 def hoge(): print('Hello World') # コメント #fuga1 = 'Guido' #fuga2: str = 'Guido' fuga3 = 'Guido' piyo = [1, 9, 9, 1] def foo(hoge, fuga): print(hoge, fuga) ... foo("hhh", 123) ``` **バージョン** Python 3.10.5 **LibCSTのインストール** pip install libcst ---- 当初はPythonの組み込みastモジュールを使用しようと考えたのですが、空白やコメントの情報が失われるようなので断念しました。※動作確認したわけではありません。 LibCSTは空白やコメントもノードとして保持されることがわかり、`Type Hints`のノードを削除する方法を試したのですが、変数の`Type Hints`の除去で発生する例外をどうしても解消することができませんでした。※関数の復帰値の`Type Hints`の除去はうまくいきました。 LibCSTを使うのであればこの方法が本来の方法だと思いますが残念です。 今回の回答は少し強引ですが`Type Hints`の開始行桁、終了行桁を求め、それ以外を出力する方法です。 [1]: https://libcst.readthedocs.io/en/latest/index.html