まず、ご呈示のサンプルはきちんと動作します。

そのうえで「複数ある場合動作しない」とinterfaceの利用価値の両立について

・interface は仕様と実装を分ける意味で効果的⇒その通り
・(自動インジェクトを指定している場合)複数候補があるとエラー⇒おそらくその通り
・複数ある場合柔軟に選択できるべきでは?という疑問⇒その通り
・2つは矛盾する⇒しない

というのも、「自動でインジェクトする(ワイアする)」ことを前提とすれば「複数ある」場合どちらをインジェクトすればいいのかわからない⇒だからエラー。ですが、「自動でインジェクトすること」は強制されていません。コーディングする人が任意にインジェクトするオブジェクトを指定可能です。

そもそも、インジェクトするオブジェクトはプログラマがユニークになるように差配するのが普通です。たとえば、それはapplicationContext.xmlで解決することだったり、ほかの方がおっしゃるように、@Qualifierを利用することだったりします。
しかし、「将来のためにinteface使っておいても、普通は1つデフォルト作ればいいよね」⇒「だったら自動でインジェクトしたほうが楽じゃね?」⇒「そういう仕組みを作ろうぜ」の流れで追加されていて、機能の目的として「主従」にわけるなら従になります。

また、自動で決定する場合には大きく

・ユニークに特定できる場合それを利用し、それ以外はエラー
・命名規約(例えばDefault+<interface名>)でデフォルト解決する

の2つの方法が挙げられますが、Springは前者を採用しているのですね。(ぱっとみ後者の仕掛けを説明しているサイトがなかっただけなので、本当はあるのかもしれません。)

どっちが正でどっちが悪という話でもなく、状況に合わせて使えばよいのだと。