日本の会社では、命名規則によって名前をつけるの難しいですよね。事務処理や帳票に英語名がついているケースはあまりないので、プログラムをする時に英語名をつけるのに結構苦労します。 Wikipediaの[「命名規則 (プログラミング)」のページ][1]には、命名規則のビジネス上の価値として次のように書かれています。 > エンドユーザーが識別子の良否を意識することはほとんどないが、システムを引継いでゆくアナリストや開発者にとっては、識別子が適切に選定されていることで、システムが何をしているかを理解したり、さらには新たなビジネス所要に応じてソースコードをどのように修正・拡張すればよいかを判断することが極めて容易となる。 > > 例えば、 > > `a = b * c` >コードは文法的に間違っているわけではないが、その意図・意味は見当もつかない。 > > これに対して、 > > `weekly_pay = hours_worked * pay_rate` > > というコードでは、少なくともアプリケーションの基本的な前後関係を理解している人には意味・意図がよくわかる(weekly_pay = 週給、hours_worked = 勤務時間、pay_rate = 時給)。 この趣旨は、よく理解できるのですが、命名規則では漢字を使うことは良くないこととされているため、どうしても無理やり英語に翻訳して命名する必要があります。ローマ字で書くという方法もあるのですが漢字と違ってすぐに意味がわからないし長ったらしくなります。そのため、「識別子」を見ても普段使っている言葉でないため理解の助けになるというメリットも減少するし、英語がよくわからない人間が翻訳すると意味不明な英語にすることも多くなってしまいます。 結局、英語圏で作られた命名規則をそのまま日本に持ってくるのが問題で、会社や担当者のインターナショナル度を考慮してどうするか判断するしかないように思います。純日本の会社では、レガシーな`<頭文字>+連番`という命名を残した方が結構わかりやすいというケースは多いと思います。 [1]: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%BD%E5%90%8D%E8%A6%8F%E5%89%87_(%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0)