VLANについて次のページで学んでいたところ、このように書かれていました。これは、ネットワークアドレスが異なる端末同士でも、ARP要求が互いの端末に到達できることを意味している思います。たとえば図の左の「VLANがないときのL2通信」では、10.10.10.1/24から10.19.99.1/24へARP要求が到達できる、といったことです
https://milestone-of-se.nesuke.com/nw-basic/ethernet/vlan/
(VLAN を使わず) 同一ブロードキャストドメイン上で複数セグメントを持たせた場合、異なるセグメント間で Ethernet 通信は可能ですが、(ルーティングポイントが無い場合は) IP 通信 ( L3 通信 ) はできません。なのでそうなると VLAN の必要性は薄いんじゃないか?!と思うかもしれません。
一方で私は、こういうようなARP要求が、異なるネットワークアドレスを持つ端末へ到達できないのではないか、と考えています。というのも、次のサイトに示されている通りのことが、今回の上画像のケースでもいえると考えたためです(重要部分を太字で強調させていただきました)。
この記事によるとARP要求により行われるブロードキャストは、ARP要求を送信した端末に設定されているデフォルトゲートウェイにより行われます。そしてこの記事のケースではデフォルトゲートウェイはルーティングが行えないために、何も返答しないことになります。これにならえば、上図「VLANがないときのL2通信」では、ルーティングする端末が存在しないために、ARP要求は異なるネットワークアドレスまで届かない/何も返答されないのではないでしょうか?
https://www.itbook.info/study/p101.html
つまりPC-Aは、設定されているネットワーク以外のネットワークへの通信を 行う場合はデフォルトゲートウェイを使用するのですね。
今回の場合は、PC-AはIPアドレス:192.168.1.100 サブネットマスク:255.255.255.0
と設定されていますから、192.168.1.0~192.168.1.255以外への通信を行う
場合デフォルトゲートウェイを使用することになります。そして、デフォルトゲートウェイである、192.168.1.1のノードは今回のネットワーク上に存在しないためARP要求をしたとしても返答がどこからも無いの です。