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[[maybe_unused]]属性の説明では、

変数宣言では、先頭に[[maybe_unused]]属性を指定する。これは、型、CV修飾、記憶域指定よりも前である。

とあります。
しかし、主要コンパイラーでは変数の後に置いても意図した動作をするようです。
複数の変数を宣言した中の一つのみに属性を適用する場合は、後に置くしかないように思います。

#include <iostream>

int main()
{
    int a = 1, unused1 [[maybe_unused]], unused2; // unused2 のみ警告となる
    std::cout << a << std::endl;
}

変数宣言の後に[[maybe_unused]]属性を置くことはC++の標準規格として妥当なのでしょうか?


確認したコンパイラー:

  • gcc 12.1: -Wall -Wextra -std=c++17 -pedantic
  • clang 17.1: -Wall -Wextra -std=c++17 -pedantic
  • msvc 19: /std:c++17 /W4 /Za /permissive-

2 件の回答 2

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変数宣言の後に[[maybe_unused]]属性を置くことはC++の標準規格として妥当なのでしょうか?

はい。妥当(well-defined)です。

複数の変数を宣言した中の一つのみに属性を適用する場合は、後に置くしかない

指摘される通り、変数個別での属性適用を実現する構文規則です。


1個以上の変数を宣言する単純宣言文(simple-declaration)は、冒頭に属性指定シーケンス(attribute-specifier-seq)を指定でき、その適用対象は同宣言文で宣言される全エンティティ(変数)が対象となります。C++17 [dcl.dcl]/2

A simple-declaration or nodeclspec-function-declaration of the form

attribute-specifier-seqopt decl-specifier-seqopt init-declarator-listopt ;

is divided into three parts. [...] The attribute-specifier-seq appertains to each of the entities declared by the declarators of the init-declarator-list. [Note: In the declaration for an entity, attributes appertaining to that entity may appear at the start of the declaration and after the declarator-id for that declaration. - end note] [...]

上記init-declarator-listにおいて個別の変数を宣言(declarator)するとき、変数名(declarator-id)に後続する属性指定シーケンス(attribute-specifier-seq)の適用対象は直前のエンティティ(変数)が対象となります。C++17 [dcl.meaning]/1

A declarator contains exactly one declarator-id; it names the identifier that is declared. [...] The optional attribute-specifier-seq following a declarator-id appertains to the entity that is declared.

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許されると考えます。

宣言子の文法において属性を付けられることが示されています。

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