以下のRustのコードにて、s1は一般的に何と呼ばれますか?
Javaなどでは"参照"と呼ばれると思います。
fn main() {
let s1 = String::from("hello, world");
println!("msg: {}", s1);
}
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以下のRustのコードにて、s1は一般的に何と呼ばれますか?
このあたりの文章ですと、
https://doc.rust-lang.org/book/ch02-00-guessing-game-tutorial.html#storing-values-with-variables
String::from("hello, world")
は
String
の値、String
値 (a String value)String
のインスタンス (an instance of String)s1
は
String
のインスタンスに束縛された変数 (a variable bound to an instance of String)String
の値のように呼ばれています。
私個人の感覚ですと、Rustでインスタンスと呼ぶことは少なくて、値と呼ぶことが圧倒的に多い印象です。
Javaなどでは"参照"と呼ばれると思います。
Javaではオブジェクトには暗黙的な参照(ポインター)を通してアクセスし、プリミティブ型の値は直接持ちます。ですから、質問のコードでは「参照」と呼んで問題ありません。しかし、Rustには「暗黙的」な参照はなく、デフォルトは値持ちになります。もし、参照が必要なときは以下のように明示的に作ります。
let s1 = String::from("hello, world");
let r1 = &s1; // 不変参照を作る
let mut s2 = String::from("hello, world");
let r2 = &mut s2; // 可変参照を作る
上の例ですと、&s1
は
s1
の不変参照 (an immutable reference to s1
)String
の値を指す不変参照 (an immutable reference to a String
value)&mut s2
は
s2
の可変参照 (a mutable reference to s2
)String
の値を指す可変参照 (a mutable reference to a String
value)r1
とr2
は厳密には「〜〜の不変参照/可変参照に束縛された変数」と呼ぶのが正しいでしょうが、いちいち変数と言わずに、単に「〜〜の不変参照/可変参照」と呼んでもいいと思います。