まず初めにすべきことは、Java8やJava11やJava17といった現在サポートされているバージョンにアップデートできないか真剣に検討することです。Java6はサポートが終了しており、セキュリティ上の問題が出てもOracle社からパッチが提供されることはありません。Azulが提供するJava6のサポートのような契約を別途結んでいない限り、使用し続けることは大変危険であると認識してください。Java6を使い続けたことが原因でセキュリティインシデントが発生した場合、使い続けるという判断をしたことが重過失とみなされる可能性があります。Java6を使い続けるかどうかはあなたが判断してください。
回答の手段を実施することで通信が極めて脆弱になりことがあります。通信が盗聴された(インターネットを経由した通信の盗聴は比較的簡単です)場合、やり取りしたデータ全てが漏洩する恐れがあります。場合によっては改竄される可能性も高いです。通信の経路全てがプライベートサブネット内で完結する、VPNを使う等の対策を実施して、インターネット上をそのままデータが流れると言うことがないようにしてください。
下記の回答の内容を実施した事による損失や損害等に関して、私は一切の責任を負いません。全て自己責任で実施してください。責任が持てない場合は、絶対に実施しないでください。
考えられる対策としては三つあります。いずれの場合も、Aurora PostgreSQLとJava6の環境を持っていないので、サイト等で調べただけであるため、動作確認はしていません。
TLS1.2対応のSSLSocketFactory拡張クラスを使う
参考: https://stackoverflow.com/questions/33364100/how-to-use-tls-1-2-in-java-6
Bouncy CastleでTLS1.2対応のSSLSocketFactory拡張クラスが入ったjarが配付されています。この拡張されたファクトリークラスを使えば、Java6でもTLS1.2通信ができるようになるようです。導入方法は上記の本家SOでの回答を参考にしてください。
JDBCでのみSSLSocketFactoryを変更したい場合は、sslfactory
オプションで指定することもできます。接続のURIを次のようにしてみてください。
jdbc:postgresql://server:5432/postgres?sslfactory=org.bouncycastle.jsse.provider.SSLSocketFactoryImpl
この方法は通信自体はまだ安全と思われますが、サードパーティーのライブラリの信頼性が問題となります。
PostgreSQL側でTLS1.0に対応する。
参考: https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/AuroraUserGuide/AuroraPostgreSQL.Reference.ParameterGroups.html
Aurora PostgreSQLインスタンスレベルのパラメーターssl_min_protocol_version
をTLSv1
に設定することで、TLS1.0でも通信できるようになるようです。
TLS1.0は既に安全では無いとされています。通信の盗聴により情報漏洩が発生する恐れがあります。
平文で通信する。
参考: https://jdbc.postgresql.org/documentation/ssl/#configuring-the-client
sslmode
をdisable
にすることで、SSL通信を無効化できるようです。URLは次のようにします。
jdbc:postgresql://server:5432/postgres?sslmode=disable
通信の盗聴により情報漏洩が発生します。インターネット上で通信を行う場合は、絶対に設定しないでください。