- ループバックインターフェイスに127.0~以外のIPアドレスを割り振れるのでしょうか?
機器やOSによってはできます。例えば、Linuxでは、
sudo ip addr addr 192.168.1.1/24 dev lo
Microsoft Windowsでは、
netsh interface ipv4 add address name="Loopback Pseudo-Interface 1" addr=192.168.1.1 mask=255.255.255.0
Cisco IOSでは、
interface loopback 0
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
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とすることで、ループバックインターフェースに192.168.1.1が割り当てられます。このような設定の実例として、LVSのダイレクトルーティングを行うときに実サーバーに設定する事があります。ただ、かなり特殊な設定であり、通常の構成では設定しません。
なお、IPv6を有効にしている場合は、127.0.0.1/8だけではなく、自動的に ::1 も割り当てられます。
- 上記に書いたループバックインターフェイスの特徴だと、「1」は実際に機能させている環境で冗長的目的の為に利用するようなイメージに対して「2」はpingのような確認的作業の為に利用するイメージなので実際のインフラ環境ではどのように利用されているのか知りたいです
そもそもの理解が間違っています。ループバックインターフェースは「一つのコンピューターの中だけでネットワーク通信を行う」ためにあります。
現在のほとんどのアプリケーションは、プログラム間のデータのやり取りににネットワーク通信を使用しています。これは、異なるコンピューター間で通信するにはネットワークを利用せざるを得ないからです。システムというのは、異なるアプリケーション(Webサーバーやデーターベース等)の集合体であり、規模が大きくなると複数のコンピューターにあるアプリケーションが相互にネットワーク通信を行いながら、一つのシステムを作っています。そういったことに対応するために、初めからネットワーク通信を前提にした作りにした方が良いというわけです。
規模が小さいシステムはでどうでしょうか?その中で通信しあううある二つのアプリケーションが同じコンピューター上にあることもよくあります。そのような場合でネットワーク通信を行うとしても、わざわざ物理的なNIC(ネットワークインターフェースカード)を経由して通信するのは無駄です。こういうときに使われるのが、ループパックインターフェースであり、TCP/IPであれば自動的に割り当てられるループバックアドレス(127.0.0.0/8と::1)を相手のアドレスに指定することで実現しています。
つまり、ループバックインターフェースは、物理的なNICの代わりに使うわけではありませんし、ネットワーク自体の動作の確認に使うわけでもありません。内部通信に限れば、ループバックインターフェースの方が物理的なNICより優秀(高速かつ安全)ですし、ネットワークが動いているか見るために実際の現場でping 127.0.0.1
などと打つことは無意味です。ただ、ネットワークを通じたサービスの動作確認、例えばWebサーバーを動かしたときに、正常に動いているかを確認するために、そのコンピューター内で http://127.0.0.1 にアクセスしてみると言うことはあります。
- ダイナミックルーティングでOSPF等?でルート優先度を決める時に判別に利用されるループバックの値とはまた別ものでしょうか?
「ループバックの値」とは何でしょうか?一般にルートの優先度を決める値はコストまたはメトリックです。もし、このことであれば、ループバックのは何の関係もありません。