シングルクォーテーションを正規表現で扱う場合、エスケープは不要です。
ただしpythonは文字列全体を'シングルクォーテーション'
でくくっている時は\'
のようにエスケープが必要です。
それは前提知識として、
"$"や"-"は、エスケープ文字()を付けることで正規表現のパターン指定ができました。
ご質問のプログラムでは-がエスケープされていません。
この場合、文字コード上で$
と.
の間にある'
も正規表現の範囲に含まれてしまいますが、それが原因ではないでしょうか。
サンプルコード
import re
strFileName = "Check'XXX.tar.gz"
if re.match(r'^[a-zA-Z0-9\$-\.]+$', strFileName):
print("$-.($から.まで)を指定してるので'シングルクォーテーション'も範囲内")
if re.match(r'^[a-zA-Z0-9\$\-\.]+$', strFileName):
print("$と-と.のみ指定してるので'シングルクォーテーション'は範囲外")
if re.match(r"^[a-zA-Z0-9\$\-\.']+$", strFileName): # 文字列全体を"ダブルクォーテーション"でくくっている時は単純に'シングルクォーテーション'でOK
print("$と-と.と'を指定してるので'シングルクォーテーション'は範囲内")
if re.match(r'^[a-zA-Z0-9\$\-\.\']+$', strFileName): # 文字列全体を'シングルクォーテーション'でくくっている時は\'シングルクォーテーション\'でエスケープ
print("$と-と.と'を指定してるので'シングルクォーテーション'は範囲内(ひとつ上の構文と同一の構文)")
実行結果
$-.($から.まで)を指定してるので'シングルクォーテーション'も範囲内
$と-と.と'を指定してるので'シングルクォーテーション'は範囲内
$と-と.と'を指定してるので'シングルクォーテーション'は範囲内(ひとつ上の構文と同一の構文)
'(0x27)
は$(0x24)
と.(0x2E)
の間に含まれますので、r'^[a-zA-Z0-9$-.]+$'
のままで問題ないかと。