Rustにて、キーボードの入力をエミュレートするためにEnigoを使用しています。
https://docs.rs/enigo/latest/enigo/
やりたいこと
文字を入力できるenigo.key_click(Key)
に渡すKeyの値として、aなど単純な文字のキーならenigo::Key::Layout(char)
という形で出せます。しかし最終的に英数キーやかなキーもエミュレートしたいと考えており、enigo::Key::Raw(u16)
の方を使ってキーを指定していこうとしています。
問題
enigo::Key::Raw(u16)
はドキュメントにて
raw keycode eg 0x38
と書かれており、u16にはキーコードを渡せばよいということになります。しかし、どうもここの数値と入力される文字との対応関係が、例えば、"65(0x41)"なら"a"が入力されるような一般的なキーコードのそれと一致しないようなのです。
(「一般的な」とは、『質問者が記憶している』および『「キーコード」で検索するとおおかた出てくる』の意味です)
試したこと1
まず、enigo::Key::Raw(u16)
に一般的なキーコードでの「かな」「英数」に相当する値を渡して実行してみました。
use enigo::{Enigo, Key, KeyboardControllable};
fn main() {
let mut enigo = Enigo::new();
enigo.key_click(Key::Raw(240));//英数
//enigo.key_click(Key::Raw(242));//かな
}
どちらの場合も入力ソースの変化はなく、何も起こりませんでした。
試したこと2
"65"を指定しました。一般的なキーコードだと"a"が入力されるはずです。
use enigo::{Enigo, Key, KeyboardControllable};
fn main() {
let mut enigo = Enigo::new();
enigo.key_click(Key::Raw(65));
}
実行後、コンソールに入力されたのは以下でした。
.
試したこと3
use enigo::{Enigo, Key, KeyboardControllable};
fn main() {
let mut enigo = Enigo::new();
enigo.key_click(Key::Raw(0));
enigo.key_click(Key::Raw(1));
enigo.key_click(Key::Raw(2));
enigo.key_click(Key::Raw(3));
enigo.key_click(Key::Raw(4));
enigo.key_click(Key::Raw(5));
enigo.key_click(Key::Raw(6));
enigo.key_click(Key::Raw(7));
enigo.key_click(Key::Raw(8));
}
ひとまず手あたり次第に0~8番の文字を入力するコードを書きました。
これを実行して、コンソールに入力された文字は以下の通りです。
asdfhgzxc
つまり、対応関係としては以下のようになります。
- 0: a
- 1: s
- 2: d
- 3: f
- 4: h
- 5: g
- 6: z
- 7: x
- 8: c
... - 65: .
このような対応関係の「キーコード」をご存知の方はいらっしゃるでしょうか? あるいは、それが見られるサイトなどはありますでしょうか。
少なくとも自分には「なんとなくキーボードの配列が関係している」以上の関係は見出せません。キー番号を一通りループさせたとしても、かな・英数がどのキーかは判別できないでしょう。