(docs.python.org) フォーマッタオブジェクト より
この書式文字列は、 Python 標準の %
を使った変換文字列で構成されます。文字列整形に関する詳細は printf 形式の文字列書式化 を参照してください。
書式文字列を見れば分かる通り, カンマ区切りは存在しない
しかし str.format()
を利用した Factoryを用意すれば, 使えないこともない
class BraceMesg(logging.LogRecord):
def getMessage(self):
msg = str(self.msg)
if self.args:
msg = msg.format(*self.args)
return msg
logging.basicConfig(format='[%(asctime)s] %(message)s')
logging.setLogRecordFactory(BraceMesg)
logging.error('num {:,}', 1024)
logging.error('Say {} {}', 'hello', 'world')
※ただし
Logging クックブック: 別の format スタイルを利用する より
logging が Python 標準ライブラリに追加された時、メッセージを動的な内容でフォーマットする唯一の方法は %
を使ったフォーマットでした。
「固有の書式化スタイルをアプリケーション全体で使う」より
logging の呼び出し (debug(), info() など) は、ログメッセージのために位置引数しか受け取らず、キーワード引数はそれを処理するときのオプションを指定するためだけに使われます。
logging パッケージは内部で % を使って format 文字列と引数をマージしているので、 str.format() や string.Template を使って logging を呼び出す事はできません。既存の logging 呼び出しは %-format を使っているので、後方互換性のためにこの部分を変更することはできません。
特定のロガーに関連付ける書式スタイルへの提案がなされてきましたが、そのアプローチは同時に後方互換性の問題にぶち当たります。あらゆる既存のコードはロガーの名前を使っているでしょうし、 % 形式書式化を使っているでしょう。
あらゆるサードパーティのライブラリ、あらゆるあなたのコードの間で相互運用可能なようにロギングを行うには、書式化についての決定は、個々のログ呼び出しのレベルで行う必要があります。これは受け容れ可能な代替書式化スタイルに様々な手段の可能性を広げます。
「LogRecord ファクトリを使う」より
Python 3.2 において、上述した Formatter の変更とともに、 setLogRecordFactory() 関数を使って LogRecord のサブクラスをユーザに指定することを可能にするロギングパッケージの機能拡張がありました。これにより、 getMessage() をオーバライドして た だ し い ことをする、あなた自身の手による LogRecord のサブクラスをセットすることが出来ます。このメソッドの実装は基底クラスでは msg % args 書式化をし、あなたの代替の書式化の置換が出来る場所ですが、他のコードとの相互運用性を保障するために、全ての書式化スタイルをサポートするよう注意深く行うべきであり、また、%-書式化をデフォルトで認めるべきです。
・・・ ということなので, 実際のコードはもっと複雑になるかも
結局のところ「カスタムなメッセージオブジェクトを使う」にあるように, 以下のような指定を行うとか,
>>> __ = BraceMessage
>>> print(__('Message with {0} {1}', 2, 'placeholders'))
あるいは f-string や formatを使ったほうがよいでしょう
>>> format(1024, ',')
'1,024'
>>> logging.error('num %s', format(1024, ','))