2

rubyのクロージャでprocを変数に入れる理由を知りたいです。

def a
    n = 0
    proc do 
        n += 1
    end
end

例えば上のような実行するたびに1を増やすクロージャを返すメソッドで

a.call # => 1
a.call # => 1
b = a
b.call # => 1
b.call # => 2

aメソッドに直接callをしても1ずつ増えていかないが、

baメソッドをいれてからcallすることでちゃんと機能する理由がわかりません

a.callだと、メソッドaを起動してしまい、n = 0が実行されているからでしょうか?
これが、一度変数に入れることで回避されるのは、

b = a
b.call 

の場合
aメソッド内のproc部分だけが呼ばれているという解釈でよろしいでしょうか?

4 件の回答 4

2

メソッド a は実行される度に新規の closure を返します。

irb(main)> a == a
=> false
irb(main)> a == a
=> false
irb(main)> a == a
=> false

一方、b = a とした場合の ba の実行によって作成された closure になります。

irb(main)> b = a
=> #<Proc:0x000055562ac72510 (irb):3>
irb(main)> b == b
=> true

irb(main)> c = a
=> #<Proc:0x000055562ac89788 (irb):3>
irb(main)> c == b
=> false
1

合ってます。詳しくいうと次のようになってます。

次の3行では a が3回呼ばれ、
つまり n = 0 が3回実行され、
新しい Proc が3回作られ、
それぞれの Proc に対して1回ずつ call を呼んでいます。

a.call
a.call
a.call

これに対して次の4行では a は1回だけ呼ばれ、
つまり n = 0 は1回だけ実行され、
新しい Proc は1回だけ作られ、
その1個だけの Proc に3回 call を呼んでいます。

b = a
b.call
b.call
b.call

言い換えると b = a は
a というメソッドに b という別名をつけているのではなく、
a というメソッドの返した値を b に代入しています。

1

b = aが実行されたとき、abは同じものが入っているわけではありません。aはメソッド呼び出しであり、bにはaメソッドの返り値(この場合にはProc)が入っています。
この状態では、aは実行されるたびにnの値を0で初期化するのに対し、bは初期化をせずにProcを実行しています。

例えば、

def a
    n = 0
    p = proc do 
        n += 1
    end
    puts 'Method a is called'
    p
end

のようにすると、aは実行するたびに標準出力に"Method a is called"と表示するのに対し、bを実行しても標準出力には何も表示されないことがわかるかと思います。

0
def a()
    n = 0
    l = proc do 
        n += 1
    end

    return l
end

a().call
b = a()
b.call

ですね。メソッド a は Proc オブジェクトを返します。

他の方の回答がすばらしいので別の観点から。

おそらく混乱の一つの理由は、メソッドは関数ではないため変数に格納できないことです。メソッドをオブジェクトとして取り出したい場合は、

b = method(:a)
# => #<Method: Object#a()>

とすれば取り出すことができます。methodオブジェクトも call で呼び出すことができるので。

b.call # メソッドaが実行される
b.call.call # 1
b.call.call # 1
b.call.call # 1

とすれば常に1が出てくることになります。

余談ですが、.call.() と書きかえることもできるので、

b = method(:a)
b.call.call
b.().call
b.().()

などと書くことにより、さらにそれらしくする(混乱させる)ことも可能です。

この質問に回答するには、ログインする必要があります。

求めていた回答ではありませんか? のタグが付いた他の質問を参照する。