WikiPedia の IEEE754 解説 の 32ビット単精度の交換形式 の箇所によると
指数部も2の補数にすると仮数部と指数部の両方に符号が入り込むので大小比較が複雑になるから、指数部は表現上「正数」としておく旨の記述があります。
よく使われる=計算回路の設計上での注意点がよく知られている=回路にバグが入りにくい、ということなので標準的なエクセスN形式 (8bit) を採用すると、オフセット数値はほぼ自動で 127 ということになります(ほかの数値を選ぶのは非標準=回路設計上避けられたはずのバグを招く可能性あり=採用しづらい)。バイナリ記述上 0 および 255 には別な意味をもたせたので、そうすると指数の有効な値としては自動的に -126 から 127 にならざるを得ないということでしょう。
エクセスN形式 WikiPedia の解説とは
- 意味論的数値と表記上の数値を、ある数値 N だけ(バイアスとか下駄ばき分とか言う)ずらす
n
ビット値に対して 2**(n-1) -1
の差を使うことが多い
- この例では 8bit 値だから
2**7-1=127
の差をつける
- 表記上の値を正数にしたいのだから
- 意味論→表記の際にはプラスする
- 表記→意味論の際にはマイナスする
なので IEEE754 の指数部においては
- 表記上の値
1
は意味 1-127 = -126
になる
- 表記上の値
254
は意味 254-127 = +127
になる
- 表記上の値
0
と 255
(全ビットが 0 または 1 な値)は特別扱いする、つまり指数とみなさない
ということで [-126, +127] の範囲になるわけです(ハードウエア上の演算回路の設計・実装でバグを出さないための知恵といえるでしょう)