今、C++
のマクロを自力で展開しようとしています。
そこで、"#define" を見つけたのですが、このようになっていました。
#ifndef OuHolder_h
#define OuHolder_h
このような"#define
"は「OuHolder_h
が定義されている」ということを表すようなのですが、
これをどう展開すればよいか分かりません。
どうすればいいでしょうか?
今、C++
のマクロを自力で展開しようとしています。
そこで、"#define" を見つけたのですが、このようになっていました。
#ifndef OuHolder_h
#define OuHolder_h
このような"#define
"は「OuHolder_h
が定義されている」ということを表すようなのですが、
これをどう展開すればよいか分かりません。
どうすればいいでしょうか?
何をされようとしているのかは分かりませんが、以下は俗にインクルードガードと呼ばれるものです。説明には書かれていませんが、そのファイルの末尾に『endif』も居るはずです。
#ifndef OuHolder_h
#define OuHolder_h
// 省略
#endif
まず、『ifdef』と『ifndef』は違いますので、ご注意を...
『ifndef』から『endif』内は『OuHolder_h』が定義されていなかった場合にのみ実行されます。
なので、2行目の『define』で『OuHolder_h』が定義されると、『ifndef』から『endif』内は実行されません。
これは、同じheader fileを複数ファイルから読んでいる場合に、何度も同じheader fileを読み込まないようにするためのものです。
まずは、簡単なことから理解して徐々にやりたいことを試して行くことをオススメします。
もし、自力展開が目的なのではなく、プリプロセス完了後のソースを見たいというだけなら、コンパイラがそのオプションを持っていることがありますので、それを使うという手があります。
例えば、VC++ (コマンド名: cl
) なら /E
、g++
や clang++
では -E
で、プリプロセス結果を出力することができます。
基礎的なところを書くと
#ifndef OuHolder_h // もしここまででOuHolder_hというものが定義されて「いないなら」#endifまでのソースコードを有効にする.
#define OuHolder_h // OuHolder_hというマクロを定義する。この行以降OuHolder_hと書かれればこのマクロのこと
#endif
ということとなる。なので
#include <iostream>
#define Macro1
#ifndef Macro1
// #ifndefの前でMacro1が#defineされているから、ここはプリプロセスもコンパイルもされない.
#define SUM( x, y ) (x + y)
void print_hello(){ std::cout << "Hello, World!" << std::endl; }
#endif
int main(){
int x = SUM( 1, 2 ); // SUMは定義されていない。コンパイルエラー.
print_hello(); // print_helloも同様に定義されていtない。エラー.
}
であればコメントの通りコンパイルエラーとなり
#include <iostream>
#ifndef Macro2
// #ifndefの前で#define Macro2が書かれていないから、プリプロセスもコンパイルも行われる.
#define SUM( x, y ) (x + y)
void print_hello(){ std::cout << "Hello, World!" << std::endl; }
#endif
int main(){
int x = SUM( 1, 2 ); // 通る.
print_hello(); // これも通る。Hello, World!とコンソールに出力される.
}
こちらは通るということになる。
ちなみに#define OuHolder_h
という定義以降からはOuHolder_h
という識別子がソースコードに記述されている個所は全部に置き換えるような形で展開する。実際には一切の空白も入れないだろうが。