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背景

https://gihyo.jp/admin/serial/01/tcp-cc/0003 を読んで、TCPの輻輳制御アルゴリズムBICについて学んでいます。

BIC

https://gihyo.jp/admin/serial/01/tcp-cc/0003 では、BICの3つのフェーズについて、以下のように記載しています。

  • Additive increase

輻輳ウインドウサイズが小さいときには,Additive increaseにより輻輳ウインドウサイズを急速に増加させることで,スケーラビリティとRTT公平性を高めます。

  • Binary search

輻輳ウインドウサイズが大きくなってからは,Binary searchにより徐々に輻輳ウインドウサイズを増加させ,過剰なパケット廃棄を起こさないようにします。

  • Max probing

輻輳ウインドウサイズがW_maxを超えると,Max probingと呼ばれるフェーズとなり,輻輳ウインドウサイズ増加関数がW_maxとなる点に対して対称となるように輻輳ウインドウサイズを増加させることで,次のパケット廃棄を探索します。

BIC

質問

Max probingでは、なぜW_maxとなる点に対して対称となるように輻輳ウインドウサイズを増加させているのでしょうか?
W_maxを超えても、Binary searchや線形的に輻輳ウィンドウサイズを増加させた方が、パケットロスが起きにくく都合が良いように思いました。
また「W_maxとなる点に対して対称となるように輻輳ウインドウサイズを増加させる」と、後の方では輻輳ウィンドウサイズが急激に増加して、すぐにパケットがロスすると思います。
意図的にパケットロスを起こしているのでしょうか?

1 件の回答 1

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W_maxを超えても、Binary searchや線形的に輻輳ウィンドウサイズを増加させた方が、パケットロスが起きにくく都合が良いように思いました。

はい。なのでW_max以降の初期のフェーズは急激にウィンドウサイズが大きくならないよう制御しています。

また「W_maxとなる点に対して対称となるように輻輳ウインドウサイズを増加させる」と、後の方では輻輳ウィンドウサイズが急激に増加して、すぐにパケットがロスすると思います。

W_maxが別の要因で実際の最適値より過小となっていた場合、ウィンドウサイズの増加率を大きくしないと最適値にいつまでたっても到達しない(=旧来のウィンドウ制御と同じ状況)からです。

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