たまに次のようなシェルスクリプトを見かけることがあるのですが、/dev/null
を入力にする意味を教えてください。
cp -i %p /mnt/server/archivedir/%f < /dev/null
そのコードを書いた人の真の意図はその人に訊かないとわかりませんけど推測するなら
-i
オプションを付けているので上書きしようとするとプロンプトが出る</dev/null
が抑制し no を入力したことになることから
「上書きしないときはコピーを実施する(警告なし)」
「上書きしようとしたらログファイルに警告を残す(コピーはしない)」
ということであろうと思われるです。
cp -n
だと上書きしないけどメッセージが残らないので...
あと Linux で採用している GNU coreutils の GNU cp
でなくて、
古い unix (ウチにある HPUX11.11 とか) の native cp
だと
-n
が無いものがあり「上書き禁止」を指定できません。
-n
が無い場合に上書き禁止するには -i </dev/null
が古くからあるイディオムです。
いちいち test -e
とかするより簡単。
行全体の意図としては、コピー先にファイルが存在する場合は上書きせずに終了するために cp -i src dest < /dev/null
という表現を使っています。
cp -i
はコピー先にファイルが存在する場合、標準入力を受け取って、y
で始まる文字列が入力されれば上書き、それ以外の入力が渡されれば、上書きせずに終了します。
< /dev/null
は標準入力を /dev/null
(すなわち空)に切り替えることによって、端末上の応答を行うこと無しに上書きをしないコピーを実現しています。
< /dev/null
で何も入力しないでエンターキーを押下したことに相当するんですね。 ありがとうございました。
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2015年4月1日 7:14