Shebang行を読んだOSにより実行された場合に、特定の環境変数を設定する方法を考えてみました。
Shebang行を以下のようにすれば起動されたインタプリタのプロセスの環境変数"__SHEBANG__"
が "1" に設定されます。
#!/usr/bin/perl -e$ENV{'__SHEBANG__'}=1;exec('インタプリタ',@ARGV)
Shellスクリプト部では、この"__SHEBANG__"
が "1"
かどうかで処理を分けることが出来ます。
#!/usr/bin/perl -e$ENV{'__SHEBANG__'}=1;exec('sh',@ARGV)
# shell script (not perl)
[ "$__SHEBANG__" = "1" ] || exit 1
unset __SHEBANG__
echo 'shebang行の設定により起動されました'
Pythonなどでも同じように出来ます。
#!/usr/bin/perl -e$ENV{'__SHEBANG__'}=1;exec('python3',@ARGV)
# python3 script (not perl)
import os
import sys
if os.environ.get('__SHEBANG__', '') != '1': sys.exit(0)
del os.environ['__SHEBANG__']
print('shebang行の設定により起動されました')
Shebang行にPerlを使っているのは以下を満たすコマンドがPerlしか思い付かなかったからです。
- 環境変数を設定出来る
- 与えられた引数をそのまま渡して別プロセスを起動できる
- 上記の処理を、空白を含まない一つの引数で指示できる
(Shebang行の引数部分に空白があった場合、OSによって扱いが違います。
Linuxの場合、空白を含んだ一つの引数と見なされますが、空白で区切られた複数の引数と見なすOSもあるようです。
よってshebang行では、空白を含まない一つの引数のみ使うようにしました)
chmod +x
したshebang付きスクリプトを./foo.sh
で実行許可/bash foo.sh
では実行禁止(?)したい、という事ですか?#/usr/bin/bash #中略 foo.sh #←こうやって実行できないようにしたい
スクリプトファイル内からのみ実行できないようにする事が可能かという意味合いです。cat foo.sh | bash
とか、そもそも「なぜ」したいのかを提示いただくと代案が出るかもしれないです。