public void myTest() {}
の()
の中に引数を書いたり、{}
の中に具体的な処理を書いたりすることができるかという質問ですね。そうでしたら、引数とメソッドの処理のどちらも、特定のポイントカット式を記述した場合のみ書くことができる、というのが答えになります。
この部分は(Springフレームワークを使っていても)AspectJというライブラリが処理しており、そのドキュメントに説明があります。
https://www.eclipse.org/aspectj/doc/released/adk15notebook/ataspectj-pcadvice.html
まずメソッド引数について書きます。上記webページから抜粋します。
The parameters of the method correspond to the parameters of the pointcut.
訳: メソッド引数はポイントカットの引数と一致する。
言い換えますと、ポイントカット式に引数を書けばメソッドにも同じ引数を書きます。
上記webページに例があります。
@Pointcut("call(* *.*(int)) && args(i) && target(callee)")
void anyCall(int i, Foo callee) {}
まず、args()
で引数i
を書いているので、メソッド引数にint i
を書いています。args()
のような引数指定だけではなく、target()
で呼び出された側のオブジェクトに対してcallee
という名前をつけて利用しようとしているため、メソッド引数にFoo callee
を定義しています。他にthis()
もあり、このような場合にメソッド引数を書きます。
次にメソッドボディについてです。先ほどのページから抜粋します。
As a general rule, the @Pointcut annotated method must have an empty method body and must not have any throws clause.
訳: 原則として、@Pointcutを付与したメソッドはメソッドボディが空でなければならず、あらゆるthrows句を持つことができない。
よって通常メソッドボディに処理を書くことはできません。
ただし、if()
というものがあり、これを使うときのみメソッドボディに処理を書きます。また抜粋します。
@Pointcut("call(* *.*(int)) && args(i) && if()")
public static boolean someCallWithIfTest(int i) {
return i > 0;
}
メソッドボディにif()
の条件分岐処理を書きます。処理が書けるのはこのケースのみです。