手段は一種類でなく、ほかにもあると思いますが、比較的わかりやすく、短いコードで実現できるものを紹介します。
UINavigationControllerのサブクラスを作り、メソッドpopViewControllerAnimated:をオーバーライドします。Storyboardのスクリーンショットにある、いちばん左側のUINavigationControllerを、下のMyNavigationControllerと置き換えてください。
MyNavigationController.m(.hは、変更がないので省略)
#import "MyNavigationController.h"
@interface MyNavigationController ()
@end
@implementation MyNavigationController
- (UIViewController *)popViewControllerAnimated:(BOOL)animated {
// 既存のトランジションがあったら、全削除。
[self.view.layer removeAllAnimations];
// アニメーションが有効だったら、
if (animated == YES) {
// フェードアウト、フェードインのトランジションは、Core Animationフレームワークを使う。
CATransition *transition = [[CATransition alloc] init];
transition.duration = 0.6;
transition.type = kCATransitionFade;
[self.view.layer addAnimation: transition forKey: kCATransition];
}
// アニメーションオフにして、スーパークラスのメソッドを呼ぶ。
return [super popViewControllerAnimated: NO];
}
@end
今回はCore Animationを使いましたが、UIViewのアニメーションで、クロスディゾルブのトランジションを使う方法もあるでしょう。それも同じ手法で処理できます。
おまけ:
UIViewController(のサブクラス)の遷移先がUINavigationController(あるいはそのサブクラス)とするのは、ある意味を持った編集です。あるNavigationによる画面遷移の流れと、べつのNavigationによる画面遷移の流れを作ることを意味します。いわば、本線のNavigationに対し、支線のNavigationを作るという意味になります。そういう意図で遷移先をUINavigationControllerにしたとき、そのUINavigationControllerのrootViewControllerを作っておかないといけません。