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Laravel8を利用しています。

Laravelには様々なExceptionが定義されておりますが、
こちらの使い分けを知りたいと思っております。

しかし、検索の仕方が悪いのかなかなか出てきません。

例えば、ログイン時にエラーが発生した場合のExceptionは、
UnauthorizedExceptionなのでしょうか?AuthenticationExceptionなのでしょうか?

UnauthorizedExceptionの中身を見ても、

class UnauthorizedException extends RuntimeException
{
    //
}

としか書いておらず、どのようなタイミングで利用するかがわかりません。

こちらご存じの方がいらっしゃいましたらご教示いただけますと幸いです。
また、もしあればなのですが、エクセプションの利用するシーンをまとめてあるヘルプページなどもご存知でしたらご教示いただけますと幸いです。

よろしくお願いいたします。

1 件の回答 1

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前提知識

まず,認証(Authentication)認可(Authorization) は明確に異なるものです。

上記記事より引用

ステータスコードや例外クラス名の違い

名称 HTTP
Status
Application Exception HTTP Exception
認証
Authentication
401
Unauthorized
AuthenticationException UnauthorizedHttpException
認可
Authorization
403
Forbidden
AuthorizationException AccessDeniedHttpException

(HTTP 401 Unauthorized は名前が矛盾していますがおそらく歴史的な理由です)

回答

認証エラーは, AuthenticationException 1択

  • Guard::authenticate() で自動的にスローされるものはこれ
  • エラーハンドラによって, HTTP レスポンスとして返すときには UnauthorizedHttpException に変換される

自分で投げるときは,AuthenticationException を選びます。コントローラなど HTTP の知識がある場所では UnauthorizedHttpException を直接投げても OK です。

認可エラーは,事実上 AuthorizationException 1択だが,コンポーネント同士の疎結合を守るために仮置きされた UnauthorizedException も形式的に存在する

  • Gate::authorize() で自動的にスローされるものは AuthorizationException
  • FormRequest::authorize() で自動的にスローされるものも AuthorizationException
    • 但し,FormRequest に「(コントローラ)引数による DI でインスタンスが解決されたときに自動的にバリデーションを実行する」という挙動を与えるための ValidatesWhenResolved コントラクト/トレイト が illuminate/validation コンポーネントにあり,これが 直接 illuminate/auth への依存を持つことを回避したい ので,いったん illuminate/validation 配下に独自で置いた UnauthorizedException を仮で充てている。実際に illuminate/foundation コンポーネント(全部入りの雑多な詰め合わせ)に存在する FormRequest に定義するときは, AuthorizationException を使うように置き換えている

というのが実情です。

自分で投げるときは,基本的には AuthorizationException で良いと思います。またこれも同様に,コントローラなど HTTP の知識がある場所では AccessDeniedHttpException を直接投げても OK です。

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  • 極端にややこしい例外はこれぐらいなので、他はググる程度でそんなに迷わないかと思います。あとは HTTP 例外かそうじゃないかの区別で十分かなと
    – mpyw
    2021年11月28日 8:13
  • ありがとうございます、とてもわかり易かったです! 2021年12月1日 9:45

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