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以下質問における Hidenori GOTO さんの回答 を読みました。そこではサービスはこのようなものだと説明されていました。

MVCモデルにおけるサービスの役割について教えて下さい

しかしこれだけ見ると、ユーティリティクラスとの違いがわかりません。

Wikipediaの ユーティリティー には英単語で「役に立つもの」「有用性」「効用」「公益」などの意味だと書いてありました。役に立つものをある程度のまとまりとして集めたクラス(ユーティリティークラス)と共通処理を何かの観点でまとめたクラス(サービスクラス)にどのような違いがありますか?

  • Controllerに記述していた共通処理を何かの観点でまとめるのに使う
  • Modelに記述していた共通処理を何らかの観点でまとめるのに使う
  • テンプレートのために必要な共通処理を何らかの観点でまとめるのに使う
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はじめに

非常に答えにくい問題になります。

話しているコンテキストや、扱うフレームワーク、話者によって意図が変わるからです。

私も仕事現場で大変混乱し、サービスという言葉を状況に応じて比較的臨機応変に理解できるようになったのは、初めてその言葉を聞いてから10年以上たっています。

サービス

私が初めになんとなくサービスというのを理解したとき

まず私が理解したサービスというのは下記の記事で紹介されているような場面です。(あくまで私がなんとなく理解はじめたころの話です)

名詞の王国 - あどけない話

大抵のオブジェクト指向の命名規則として、
クラス名名詞メソッド名動詞にするというのが
プログラマー間の共通認識としてあります。

しかし、状況によってこの記事のように動詞クラス名にしたいことがあります。(したいことがあります。と書いてますが、私自身はそう思ったことはほぼなく、そういう流派で書かれたプロジェクトを何個も経験して、そいういうプロジェクトもたくさんあるよねという感覚です。とはいえ、モックオブジェクトを作りやすいなど様々な利点があるような気もします。)

そのような場面では、GetHogeService(Hogeを得るクラス)PostHogeService(Hogeをポストするクラス)というようなクラス名動詞 + 目的語 + Service もしくは 動詞 + Service)にして、このクラスは、execute(もしくはrun)といったメソッドを、ただ1つを持つという流派です。(記事内は、クラス名に動詞を使ってメソッド名にexecuteを持つような例です。動詞+Serviceという命名規則ではないので、この記事はあくまでそういう場面を想定した参考記事です)

余談ですが、似たような場面でHogeManagerというようなマネージャークラスを導入するケースもあります。私の感覚としては、マネージャークラスを導入した場合は同プロジェクト内でサービスを使うことは稀な気がします。マネージャクラスは関連する複数のメソッドを持つことが多いです。

アーキテクチャ的な観点

アーキテクチャと呼ばれる考え方があります。
そのアーキテクチャをいろいろな人が提唱していて、いろいろな捉え方があります。
MVCもアーキテクチャのひとつと言えると思いますが、他にもDDDやIDDD、PofEAA、クリーンアーキテクチャ等あります。

MVCにこれらのアーキテクチャをプラスアルファしていく考え方や、そもそも違うアーキテクチャであると捉えてシステムを作っていくというようにどのようなものであるとひとことではなかなか言い表せません。

余談ですが、MVCにはMVCとMVC2があるという話も昔盛んに言われたりなどしています。
たとえば今検索してみても、下記のような記事がヒットしました。

DDDやIDDDやPofEAA

DDDではサービスと言うと、ドメインサービスのことを指すのが一般的な気がします。
では、ドメインサービスというのは何かという話になりますが、まずDDDドメイン層の話を説明しないといけなくなりそうなので、本質問の回答から離れてしまいそうですので、あまり多くは書けません。
ただ、言えることは、私が経験したプロジェクトでは、やはりこのドメインサービス
動詞 + Service という命名規則になっており、内部にはただ1つのメソッドを持っていました。(ここまでただ1つのメソッドと書いてきましたが、あくまでこれは私が経験したことであり、必ずしもただ1つのメソッドでなければならないということではないと思います)

ちなみにDDDでは「動詞 + UseCase」というクラス名のクラスの中にただひとつのメソッドを持つというものも経験しました。これはユースケース層の話しですので、クラス名を動詞にしたいからという理由で何でもかんでも「動詞 + Service」という命名規則にはならないようです。

加えてDDDにはIDDDというものもあり、

ドメイン駆動設計: IDDDに登場するサンプルコードのModule構成をまとめてみた
にあるとおり、
https://github.com/VaughnVernon/IDDD_Samples
にサンプルコードがあるので、こちらでどのようにサービスと呼ばれるものがあるのか見てみるのも良いかもしれません。これはDDDの例ですが、これをMVCの中に取り込んで使っていくという考え方もあるはずです。

DDDの話の流れから、関連(?)するものとしては、PofEAAのサービスを参考にアーキテクチャを構築している場合もありますので、その場合はPofEAAのサービスについてプロジェクト参加者は話しているかもしれません。参考資料としては、次のような記事がありました。混乱しがちなサービスという概念について

Rails

Rails(これもMVCのフレームワークとされています)などでサービスと呼ばれるものは、RailsでいうModelActive Recordのことです)内に書く量が多くなったときに、CreateHogeServieというようなクラス名でModel内の処理から肥大した部分をサービスとして切り出す場面が多いです。(リファクタリング的な文脈やモデルが肥大化しないように、そもそもそのように作るという設計の文脈で語られる事が多いですが、そもそも書く場所が変わっただけで、モデルが肥大していることと本質的には変わらないのではないかと私は考えています)

またこれだけだと、Railsの例が足りないかもしれないので、有名な
https://github.com/gitlabhq/gitlabhq
のコード内にもサービスと名のつくクラスがあるので、そちらも参考になるかもしれません(実際に私がこのコードを読んだのは少しなので、ここで回答できるほど、どのような場面でサービスとなっているか説明すると間違えてしまうかもしれないので、あまり多くは書けません。おそらくモデルの中が肥大化したからという理由だけではなさそうな気がしますが...)
compare_service.rb

cohorts_service.rb
なんかは execute メソッドを持っていますね。

ban_service.rb
なんかは持っていないようにみえますが、親クラスが
banned_user_base_service.rb
なので、execute メソッドを持っているのではないでしょうか。

またdev.toのServiceクラスについてDDDとPofEAAを読んで考察してみたでは、DDDやPofEAAをからめてRailsの例が記述されているので、参考になるかもしれません。

次のような記事もありました。俺が悪かった。素直に間違いを認めるから、もうサービスクラスとか作るのは止めてくれ

Spring

JavaSpringフレームワークMVCのフレームワークですが、@Serviceというアトリビュートを持っており、Springフレームワークを使っている文脈でサービスと言われると、このアトリビュートやそれを用いたクラスを指すでしょう。(が、JavaのプロジェクトはDDDで作られていることも多いので、文脈によっては前述のとおりドメインサービスのことを話者間では話していることもあると思います)
さらにややこしい話として、
@Component、@Service、@Repository、@Controllerの違いについて - Qiita

に下記とあるように

Springアノテーション「@Component、@Service、@Repository、@Controller」について、動きとして基本的同じであり

「コンポーネント」「サービス」「リポジトリ」「コントローラ」はSpringフレームワークのアトリビュート的には基本的に同じであり、「コンポーネント」「サービス」「リポジトリ」「コントローラ」はどのように違い・どのように使い分けるのかという文脈でSpringフレームワーク話者間では、語られたりまします。
(ちなみに私は、Springを使うときは、サービスを他の文脈でのユースケース層の代わりとして使っていますが、私個人のやり方だけかもしれませんし、他に同じやり方をしている人がいるかもしれません)

CakePHP

私はCakePHPの経験はありませんが、ご質問の参考にされている回答のひとつ

質問に単純に回答するならばCakePHPではComponentがService層に該当します。

自分も同じ疑問に当たった際にCakePHPコア開発者のJoseが書いた下記のエントリに行き当たりました。

MVCモデルとサービス層を明確に分ける定義は無いですが、CakePHPにおいてはComponentとして実装するのがすっきりします。

とありますので、もしかしたら私の知っている流派とはすこし違うもののように感じます(前述した通り、Springフレームワークでは、コンポーネントとサービスは基本的に同じものですが、違うものと捉えることもできます。というか捉えたほうが、コードを読んだり書いたりしやすいはずです。)(CakePHPの経験がないので、私の理解が間違っている可能性もあります)。
このように文脈やフレームワークによって捉え方が変わります。

アンドロイド

もっと違う話(もはやMVCやアーキテクチャの文脈ではないかも)をするとアンドロイドにはサービスというのがあり、アンドロイドアプリをMVCで作っている場面で、サービスという単語を聞いたら、DDDのサービスの話かなと思いきや、アンドロイドのこのサービスの話しをしているなんて場面もあり、違う用法で使われている例を上げだすときりがありません。

ユーティリティ

ざくっりとした説明

ユーティリティはあまり積極的に使われている印象はなく(?)、プロジェクト全体で、何か便利に共通して使われる関数や定数を収納しておく場所として使われていることが多いような気がします。ユーティリティがUtilityというクラス名になっていることもあれば、Utilityという名前の単なるフォルダになっていることもあり様々です。関連する基本的なプロジェクトをインポートする形で使い、この基本的なプロジェクトのことを俗称としてユーティリティという場合もあります。
ただ、これもでは何が共通で便利に使われる関数等にあたるのかという話になりますが、現場によります。

アーキテクチャ的な観点

アーキテクチャ的な観点では下記の記事がありました。
持続可能な開発を目指す ~ ドメイン・ユースケース駆動(クリーンアーキテクチャ) + 単方向に制限した処理 + FRP

utility ― どの層でも使うようなライブラリなど。例:FRPのライブラリ

レイヤードアーキテクチャ(もしくはレイヤードアーキテクチャのような別のアーキテクチャ)という考えがありますので、そのどの層(レイヤー)でも使うようなものという説明になっています。
ざっくり言うと、前述したとおり「プロジェクト全体で、何か便利に共通して使われる」モノです。

まとめ

DDD,PofEAA,Springそれぞれでサービスという言葉の意味は違っているので、一つ一つを自分なりの理解で深めていくことをおすすめします。

そもそもMVCはModelとViewとControllerに分けましょうという話しなので、サービスやらユーティリティについては、別の概念だと私は考えています。MVCという考え方にDDDなどの考え方などを乗せていくイメージです。


本質問もどれだけ調べても、ネットの記事によって言ってることが違うということでこのご質問になったのではないかと推測し、少しでも役に立つのではないかと思い回答しました。

結局ここまで書いて、ご質問者さんが参考にしている回答

「サービス」は用語として混乱しているので、目的から理解しよう

とあるので、同じような意味合いを私も記載しただけになったかもしれません。
私の印象としては、話者感が違う意味で捉えていると会話のはじめのうちは何となく話が合っていた気がするのに途中から会話が混乱の渦に巻き込まれていく感じがします。一方、比較的コンテキスト(話者感の前提条件・文脈)があっていると、会話がスムーズにいく場面が多いような気もします。

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私の回答は非常に単純です。

ユーティリティクラスは静的な要素のみで構成されており、状態を持ちません。同じ値を渡してユーティリティクラスのメソッドを実行した場合、基本的に戻り値は同じになります。乱暴な言い方かもしれませんが、つまるところユーティリティクラス内のメソッドは関数です。

逆にサービスは状態を持つこともできます。そして、他のクラスに代わって特定の処理を請け負ったり、クラスやプログラム間の接続をスムーズにする役割を持ちます。

実務上ではユーティリティクラスはサービスに対して3倍程度高速に動く場合があります。
これは言語にもよるのですが、ユーティリティクラスが静的であり、プログラムの起動と同時に実体が1つだけメモリ上にロード済みになるのに対し、サービスは必要に応じて動的に生成するからです。

とはいえ、これらは数ある考え方の中の1つですので、コミュニティによっては大きく異なるかもしれません。あくまでご参考までに。

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