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Ubuntu 20.10の環境で、最新バージョンのUniDic-CWJ-2.3.0MeCab 0.996のユーザー辞書を作成したいですが、エラーが出ます。

下記を実行しました。

$ /usr/local/libexec/mecab/mecab-dict-index -d /usr/local/lib/unidic/unidic-cwj-2.3.0 -u ~/foo/bar/foo.dic -f utf8 -t utf8 ~/foo/bar/foo.csv

foo.csvは下記です。

ダイバーシティ,,,-200,名詞,普通名詞,一般,*,*,*,ダイバーシティ,ダイバーシティ-diversity,ダイバーシティ,ダイバーシティ,ダイバーシティ,ダイバーシティ,外,*,*,*,*,*,*,体,ダイバーシティ,ダイバーシティ,ダイバーシティ,ダイバーシティ,,,,,

MeCabの説明書によって、左文脈IDと右文脈IDは「空にしておくとmecab-dict-indexが自動的にIDを付与します」が、下記のエラーが出ました。

dictionary.cpp(355) [cid->left_size() == matrix.left_size() && cid->right_size() == matrix.right_size()] Context ID files(/usr/local/lib/unidic/unidic-cwj-2.3.0/left-id.def or /usr/local/lib/unidic/unidic-cwj-2.3.0/right-id.def may be broken

下記のURLで似ている問題がありますが、解決方法は書いてありません。
https://github.com/taku910/mecab/issues/42

しかし、旧バージョンのunidic-mecab-2.1.2で辞書をコンパイルすることができます。

$ /usr/local/libexec/mecab/mecab-dict-index -d ~/mecab/unidic-mecab-2.1.2_src/ -u ~/foo/bar/foo.dic -f utf8 -t utf8 ~/foo/bar/foo.csv
./pos-id.def is not found. minimum setting is used
emitting double-array: 100% |###########################################|
done!

unidic-pyからのreiwa.33.csvを使ったら、最新バージョンのUniDic 2.3.0でMeCabの辞書をコンパイルすることもできます。

/usr/local/libexec/mecab/mecab-dict-index -d /usr/local/lib/unidic/unidic-cwj-2.3.0 -u ~/foo/bar/reiwa33.dic -f utf8 -t utf8 ~/foo/bar/reiwa.33.csv
/usr/local/lib/unidic/unidic-cwj-2.3.0/pos-id.def is not found. minimum setting is used
reading /home/foo/bar/reiwa.33.csv ... 3
emitting double-array: 100% |###########################################| 
done!

reiwa.33.csvは下記です。

令和,4786,4786,8205,名詞,固有名詞,一般,*,*,*,レイワ,令和,令和,レーワ,令和,レーワ,固,*,*,*,*,*,*,*,レイワ,レイワ,レイワ,レイワ,"1,0",*,*,*,*
㋿,5969,5969,2588,補助記号,一般,*,*,*,*,,㋿,㋿,,㋿,,記号,*,*,*,*,*,*,*,,,,,*,*,*,*,999999
㋿,4786,4786,3992,名詞,固有名詞,一般,*,*,*,レイワ,令和,㋿,レーワ,㋿,レーワ,固,*,*,*,*,*,*,*,レイワ,レイワ,レイワ,レイワ,"1,0",*,*,*,*

foo.csvとreiwa.33.csvの違いは、reiwa.33.csvに左文脈IDと右文脈IDが書いてあります。

ですから、左文脈IDと右文脈IDが必要みたいです。

左文脈IDと右文脈IDの選択方法をご教示いただけませんでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。

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アサーションに失敗しているのは以下の CHECK_DIE(cid->left_size() == ... の部分です。

dictionary.cpp

if (!cid.get()) {
  cid.reset(new ContextID);
  cid->open(left_id_file.c_str(),
            right_id_file.c_str(), &config_iconv);
  CHECK_DIE(cid->left_size()  == matrix.left_size() &&
            cid->right_size() == matrix.right_size())
      << "Context ID files("
      << left_id_file
      << " or "
      << right_id_file << " may be broken";
}

cid->left_size() が左文脈IDの個数, cid->right_size() が右文脈IDの個数です。また、matrix.left_size()matrix.right_size() は UniDic の matrix.def ファイルの1行目に書かれている数値です(文脈IDは 0 から始まるので +1 になっています)。ただ、matrix.bin ファイルが存在する場合は、そちらを優先的に読み込みます(内容は matrix.def と同一)。

$ tail -1 unidic-cwj-2.3.0/left-id.def
18291 連体詞,*,*,*,*,*,*,*,混,*,*,*,4,*,*
$ tail -1 unidic-cwj-2.3.0/right-id.def
20489 連体詞,*,*,*,*,*,*,*,混,*,*,*,4,*,*
$ head -1 unidic-cwj-2.3.0/matrix.def
20490 18292

デバッグオプション(-g)を付けて MeCab をビルドして、gdb で実行経過をトレースします。

$ gdb /usr/local/libexec/mecab/mecab-dict-index
                 :

(gdb) break dictionary.cpp:352
(gdb) run -d /var/tmp/unidic/unidic-cwj-2.3.0 -u foo.dic -f utf8 -t utf8 foo.csv
                 :

Breakpoint 1, MeCab::Dictionary::compile (param=...,
    dics=std::vector of length 1, capacity 1 = {...}, output=0x7fffffffdc90 "foo.dic")
    at dictionary.cpp:352
352               cid.reset(new ContextID);
(gdb) next 2
(gdb) p cid
$1 = {
  _vptr.scoped_ptr = 0x7ffff7fa4810 <vtable for MeCab::scoped_ptr<MeCab::ContextID>+16>, ptr_ = 0x55555556aef0}
(gdb) p cid.ptr_.left_.size()
$2 = 18292
(gdb) p cid.ptr_.right_.size()
$3 = 20490

(gdb) p matrix.lsize_
$4 = 20490
(gdb) p matrix.rsize_
$5 = 18292

matrix.left_size()matrix.right_size() が逆になっている事が判ります。これは connector.cpp で設定されています。

connector.cpp

bool Connector::open(const char* filename,
                     const char *mode) {
  CHECK_FALSE(cmmap_->open(filename, mode))
      << "cannot open: " << filename;

  matrix_ = cmmap_->begin();

  CHECK_FALSE(matrix_) << "matrix is NULL" ;
  CHECK_FALSE(cmmap_->size() >= 2)
      << "file size is invalid: " << filename;

  lsize_ = static_cast<unsigned short>((*cmmap_)[0]);
  rsize_ = static_cast<unsigned short>((*cmmap_)[1]);
                     :

左、右の順序で読み込んでいますが、先程示した様に、matrix.def では右、左の順序になっています。

$ tail -1 unidic-cwj-2.3.0/left-id.def
18291 連体詞,*,*,*,*,*,*,*,混,*,*,*,4,*,*
$ tail -1 unidic-cwj-2.3.0/right-id.def
20489 連体詞,*,*,*,*,*,*,*,混,*,*,*,4,*,*
$ head -1 unidic-cwj-2.3.0/matrix.def
20490 18292

そこで matrix.def, unk.def, lex.csv の右・左文脈IDを入れ替えます。

$ awk 'NR==1{print $2, $1}NR>1{print $2, $1, $3}' matrix.def > matrix.def.reverse_lr
$ mv matrix.def matrix.def.org
$ ln -sf matrix.def.reverse_lr matrix.def
$ awk -F, -vOFS=, '{tmp=$2;$2=$3;$3=tmp;print}' unk.def > unk.def.reverse_lr
$ mv unk.def unk.def.org
$ ln -sf unk.def.reverse_lr unk.def
$ awk -vFPAT='([^,]+)|(\"[^\"]+\")' -vOFS=, '{tmp=$2;$2=$3;$3=tmp;print}' lex.csv > lex.csv.reverse_lr
$ mv lex.csv lex.csv.org
$ ln -sf lex.csv.reverse_lr lex.csv

matrix.bin などを再作成します(2~3時間程度かかるかもしれません)。

$ /usr/local/libexec/mecab/mecab-dict-index -f utf8 -t utf8 -m matrix.def

foo.csv の中身は以下の様にします(unidic 形式)。

foo.csv

ダイバーシティ,,,-200,名詞,普通名詞,一般,*,*,*,ダイバーシティ,ダイバーシティ-diversity,ダイバーシティ,ダイバーシティ,ダイバーシティ,ダイバーシティ,外,*,*,*,*,*,*,*,*,*,*,*,*,*,*,*,*

foo.dic を作成して形態素解析を行います。

$ /usr/local/libexec/mecab/mecab-dict-index -d unidic-cwj-2.3.0 -u foo.dic -f utf8 -t utf8 foo.csv

$ printf 'ダイバーシティとは何ですか?' | mecab -d unidic-cwj-2.3.0 -u foo.dic
ダイバーシティ 名詞,普通名詞,一般,,,,ダイバーシティ,ダイバーシティ-diversity,ダイバーシティ,ダイバーシティ,ダイバーシティ,ダイバーシティ,外,,,,,,,,,,,,,,,,
と   助詞,格助詞,,,,,ト,と,と,ト,と,ト,和,,,,,,,格助,ト,ト,ト,ト,,名詞%F1,動詞%F1,形容詞%F2@-1,,7099014038299136,25826
は   助詞,係助詞,,,,,ハ,は,は,ワ,は,ワ,和,,,,,,,係助,ハ,ハ,ハ,ハ,,動詞%F2@0,名詞%F1,形容詞%F2@-1,,8059703733133824,29321
何   代名詞,,,,,,ナニ,何,何,ナニ,何,ナニ,和,,,,,,,体,ナニ,ナニ,ナニ,ナニ,0,1,,,7674599819059712,27920
です  助動詞,,,,助動詞-デス,終止形-一般,デス,です,です,デス,です,デス,和,,,,,,,助動,デス,デス,デス,デス,,形容詞%F2@-1,動詞%F2@0,名詞%F2@1,,7051468750332587,25653
か   助詞,副助詞,,,,,カ,か,か,カ,か,カ,和,,,,,,,副助,カ,カ,カ,カ,,動詞%F2@0,形容詞%F2@-1,名詞%F1,,1530528809492992,5568
?   補助記号,句点,,,,,,?,?,,?,,記号,,,,,,,補助,,,,,,,,15676664324608,57
EOS
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  • 詳しくご説明いただきどうもありがとうございました。つまり、この問題はUniDic2.3.0のバグのせいでしょうか。 – koyakun 2月23日 7:20
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    右と左を取り違えのたのでしょうかね…? なお、旧バージョンのunidic-mecab-2.1.2では左文脈IDファイル(left-id.def)と右文脈IDファイル(right-id.def)は全く同じ内容になっているのでこの問題は発生しないのです。 – metropolis 2月23日 7:45
  • ご返事ありがとうございます。すみませんが質問をもう一つお伺いしたいのですが、もしmatrix.def, unk.def, lex.def の右・左文脈IDを入れ替えず、自分でleft-id.defright-id.defを読んで、foo.csvに手動で左文脈IDと右文脈IDを設定したら、MeCabの形態素解析に影響がありませんでしょうか。 – koyakun 2月24日 8:33
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    ご返事ありがとうございます。不明確な質問をしてしまい、すみませんでした。聞きたかったのは、UniDic 2.3.0の右と左の入れ替えなかったら、ユーザー辞書以外、MeCabの形態素解析に影響がありますでしょうか。 – koyakun 2日前
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    今回の件でソースコードを眺めた範囲内では全て左・右の順序で読み込んでいますので、影響はないと思われます。ただ、見落としている部分があるかもしれませんので、UniDic の配布元に報告しておいた方が良いかもしれません。 – metropolis 2日前

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