Rule16.7 switch文の制御式は、実質的なブール型を持ってはいけない
とありますが、制御式に定数を使用することは、「実質的なブール型」に該当するでしょうか。
例:
#define NUM 20
switch(NUM)
{
case 10:
break;
case 20:
break;
default:
break
}
Rule16.7 switch文の制御式は、実質的なブール型を持ってはいけない
とありますが、制御式に定数を使用することは、「実質的なブール型」に該当するでしょうか。
例:
#define NUM 20
switch(NUM)
{
case 10:
break;
case 20:
break;
default:
break
}
この場合の「ブール型」は true
/ false
類似の2値のことと考えてよくて
switch (something) {
case some_true:
true_job();
break;
default:
false_job();
break;
}
はダメよ、これなら if
にすべきであると MISRA は主張しています。
制御式に3値以上あるなら switch
内で使う値が1値であっても該当しないと考えています。例えば組み込み機器の通信仕様として「データ取得」「データ設定」「返信」など3種類以上のコマンドタイプがあるとして、とあるコマンドは(今のところ)「取得」しか受け付けないなら
enum message_type { mt_query, mt_change, mt_reply };
/* 通信電文上、このコマンドは今のところ query しか対応しない */
switch (message_type()) {
case mt_query:
return build_query_result();
default:
return build_negative_acknowledge();
}
は OK でしょう。このコードに対して MISRA が警告出しても「今後、コマンドの仕様を拡張することがありうる」という理由でオイラは逸脱を選択します。
提示例は理解しがたいです(そのようなコードを本当に書いているなら MISRA 以前にソースコードレビューで拒絶対象) NUM
が定数でなくて変数であって、値 10
が true
相当、値 20
が false
相当、それ以外の値は通常ならありえなくて、もし渡されてくるなら assert
相当(要するにバグなりハードウエア上の RAM 化け)なら 16.7 に該当します。