文法等分かりやすいのはVB.NETだと直感的に思っていて
アプリケーションを開発しやすいのもVB.NETだと勝手に思っています。
そうは思いません。VBとVB.NETは別物です。
世の中に多く存在するであろうC/C++/Javaなどの開発者にとってC#の方がとっつきやすいと思います。
(1)VB.NET登場時、旧VBとの言語的な差が大きく、どうせ覚えるなら.Netのために新しく作られてオープンな規格であるC#を勉強した方がいいよね、という流れになった。
[補足]
当時VBが流行っていたのは、プログラミングスキルの低い人でもGUIアプリケーションを簡単に作れる、Microsoft製言語というのが理由だと思います。
しかし、VB.NETになって本格的なオブジェクト指向言語になった結果、習得難易度も増し、GUIアプリの作りやすさ(C#でも簡単に作れる)というアドバンテージも無くなってしまいました。
難易度は
初心者→VB
中級者→Delphi
上級者→C/C++
というイメージ。
Borland社(社名がコロコロ変わって現在は何になっているか知りませんが)のDelphiはVBより少し難しいがC/C++より簡単でGUIも簡単に作れて熱烈なファンもいましたが、OS開発元であるMicrosoft製の言語を使う人が圧倒的に多かったです。
(2)文法がC/C++やJavaに似ているので、これらの言語を使っている人たちがC#に入りやすかった。
[補足]
VBブームの後はJavaブームが来ました。
(3)VB系言語で開発されたアプリケーションは他の言語で作られたものに比べ、質の低いものが多い。
これは実感した人、多いと思います。
他人がVB系言語で作った質の悪いアプリをメンテすることになった苦い経験から、VB使いの技術力は低い、と多くの人に思われるようになったのです。
実際、そう考えてあながち間違いではないでしょう。
「VB系しかできません」なんて開発者は全く信用されません。
趣味のプログラミングならいいのですが、仕事でやる場合、複数言語を使えるのは当たり前です。
(4)2016年現在、Windows以外のプラットフォームも見据えた言語の存在感として、C#の圧勝です。今更VB.NETを選ぶ人はいないでしょう。
(5)C#は書きやすい、使い勝手がよい
「C#は書いていて気持ちがよい」「思考をそのままコードにできる」という表現を時折見ます。
C# と共に歩んだ 15 年 - Powered by C# - Microsoft Visual Studio
C# は、当時よく使われていた C++ 開発者にとっては取り組みやすい夢のような言語で、それほど勉強しなくても使うことができました。
C# の文法は実用性とサイエンスが絶妙。コード生成しやすいし、オブジェクト指向をベースに、コンポーネント志向も関数型もパラレルコンカレントも動的も無理なく取り込まれている。
需要No. 1言語はどれ? 2016年度人気プログラミング言語を徹底比較 | ReadWrite[日本版]
C#で働いた技術者たちはC#を好きになる傾向があり、この言語はとても強いコミュニティを持っている。
C#はUnity 3Dの主要言語であり、iOSやLinux上で動くゲームエンジンにも使用されている。ゲームエンジンとしてのUnity 3Dの台頭は、C#の存在を確固たるものにし、バーチャルリアリティアプリの開発を支えている。