質問1.microSDへのwriteを高速化する方法はありませんか。
質問2.microSDへのWriteをノンブロッキング処理に変更する方法はありませんか。
microSDへの書き込みを高速化する方法については知らないのですが、
Arduinoのloop処理だけでは実現できないと思うので、
どうすれば良いかちょっと方法を考えてみました。
- マルチタスクで処理する
- マルチコアを使う
(1) マルチタスク化
SPRESENSEのArduino環境は中にOSが搭載されているのでマルチタスクで動かすことができます。
task_create()関数でSD書き込み専用のタスクを作成します。
作成するタスクはsetup/loopよりも優先度を低くしておきます。
setup/loopが優先度100で動作しているので、優先度はそれよりも低い90で作成しておきます。
センサデータ用のRAMはA面/B面のダブルバッファを用意しておいて、
A面->B面->A面->... と順番にバッファリングするようにします。
A面のバッファが溜まった状態で、SD書き込み専用タスクへA面データの書き込み処理を依頼します。
A面をSDカードへ書き込みしている間は、センサーデータをB面に溜め続けます。
以下のようなイメージで並行動作させます。
センサデータ A面→B面→A面->...
SDへ書き込み A面→B面->...
ざっくりとした実装イメージは以下の通りです。
SDClass SD;
File file;
sem_t sem; // タスク間通信用セマフォ
static int save_task(int argc, FAR char *argv[])
{
while (1) {
sem_wait(&sem);
file.write(buf, size); // 溜まったバッファをファイルに書き込み
file.flush();
}
}
void setup()
{
while (!SD.begin());
file = SD.open("sensor.log", FILE_WRITE);
sem_init(&sem, 0, 0);
task_create("save_task", 90, 2048, save_task, NULL);
}
void loop()
{
センサデータ取得A面/B面へ保存
if (バッファが溜まったら) {
sem_post(&sem); // 書き込みタスクを起こす
}
usleep(1);
}
(2) マルチコアを使う
SPRESENSEのマルチコア環境を使用して、
https://developer.sony.com/develop/spresense/docs/arduino_tutorials_ja.html#_tutorial_multicore
センサデータの取得をSubCoreで実行し、SDカードへの書き込みをMainCoreで実行します。
こちらもダブルバッファにしておいて、
SubCoreはセンサデータをA面/B面に順番に溜めておいてバッファが一杯になったら
MainCoreにバッファのポインタを渡すだけ、
MainCoreはポインタを受け取ったらそれをSDカードへ書き込むだけ、
こちらの方が簡単に実現できそうな気がします。
質問3.内蔵FLASHの容量は8MBで間違いありませんか。
内蔵FLASHはトータル8MBで、半分の4MBがファームウェア(プログラム)保存領域、
もう半分の4MBがアプリケーションから自由に触れるストレージ領域になっているようです。