var_dump()
でのデバッグ方法が出ているので、同じ方法でも具体的にコードを交えて実践的(?)な方法をご紹介したいと思います。
それは、PHP の標準関数である debug_backtrace()
を使うものです。
解説は本家にお任せします。要は関数やメソッドの実行履歴を行数まで絞って追うことができます。PHP公式 debug_backtrace()
以下に例を挙げます。
/**
* debug_backtrace() の結果をスリム化する.
*
* @param array $backtrace_array debug_backtrace() の返り値.
* @param int $trace_level トレースする深さ.
* @return array スリム化したトレース情報.
*/
function backtrace( array $backtrace_array, $trace_level=1 ) {
$array_count = count($backtrace_array);
$trace_level = ($array_count>=$trace_level) ? $trace_level : $array_count;
for($i=0; $i<$trace_level; $i++) {
if( isset($backtrace_array[$i]['file']) ) {
$traces[$i] = $backtrace_array[$i]['file'].':'.$backtrace_array[$i]['line'];
} else {
$traces[$i] = $backtrace_array[$i]['class'].'::'.$backtrace_array[$i]['function'];
}
}
return $traces;
}
/**
* デバッグ表示.
*
* @param mixed $var 表示したい変数.
* @param int $trace_level トレースする深さ.
* @param string $style tracer() で表示した時の HTML スタイル.
*/
function tracer( $var, $trace_level=1, $style='color:#000; background-color:#CCC' ) {
$trace = backtrace( debug_backtrace(), $trace_level );
echo "<pre style=\"$style\">";
foreach( $trace as $info )
{
echo $info.PHP_EOL;
}
var_dump( $var );
echo "</pre>";
}
そして、試しに使ってみます。
$numbers = [1,2,3,4,5,6,7,8,9];
tracer($numbers,10);
表示結果は以下の通りとなります。(CakePHP の適当な場所で実行しました)
var_dump()
の実行結果と、debug_backtrace()
の実行結果がくっついて表示されています。
この tracer() が実行されたのは、/app/src/Controller/AppController.php
の 76 行目であることが分かるわけです。
こんな感じで自分の使いやすい、もしくはプロジェクトにあった debug 用の機能を作ると良いと思います。
但し、この機能や var_dump()
、print_r()
を用いたコード内に埋め込むようなデバッグコードは本番環境でそれを表示し無いような小細工をしないと面倒くさいことになりかねませんのでご注意ください。