#1=
#1#
というのはCommon Lisp系Lispでは同じデータを参照していることを示す表示です。
xyzzyはCommon Lispに六割程度準拠とのことですが、Common Lispであれば、 *print-circle*
を nil
に設定することで、共有構造の表示を無効にできます。
(setq *print-circle* nil)
(ins 4 nil '(1 2 3))
→ ((4 1 2 3) (1 4 2 3) (1 2 4 3) (1 2 3 4))
しかし、上記をxyzzyで試したところ、この設定は有効にならないようです(バグ?)
今回の場合は、同じセルデータを共有していることが明示されているだけですので、ins
が出力するデータの内容については変わりありません。
(equal '((4 1 . #1=(2 . #2=(3))) (1 4 . #1#) (1 2 4 . #2#) (1 2 3 4))
'((4 1 2 3) (1 4 2 3) (1 2 4 3) (1 2 3 4)))
→ t
なお発想を転換して、構造を共有しないことにすれば(使い回しではなく毎度新規に作成する)、当然ながら共有構造の表示はされなくなります。
(defun ins (x f s)
(cons
(append (copy-tree f) (cons x (copy-tree s)))
(if (null s)
nil
(ins x
(reverse (cons (car s) (reverse f)))
(cdr s)))))
(ins 4 '((a) (b) (c)) '(1 2 3 (4)))
→ (((a) (b) (c) 4 1 2 3 (4))
((a) (b) (c) 1 4 2 3 (4))
((a) (b) (c) 1 2 4 3 (4))
((a) (b) (c) 1 2 3 4 (4))
((a) (b) (c) 1 2 3 (4) 4))
上記では、copy-tree
で、リストf
とs
をディープコピーしています。