ご自身で仰っているように、その部分は、ラムダ式です。アロー演算子というのは通称なので、ネット上で情報を探されるときには、「java ラムダ式」で検索されると良いでしょう。私的にはかなり出来の良い日本語の解説記事も見つかったのですが、いくつか読んでみられたでしょうか?
まず、アロー(->
)は記号の分類としては「演算子」に分類されているものの、通常の+
なんかの演算子のように「両辺の値をもとに何かの処理を呼び出して、その結果を返す」と言うものではありません。
アローの両辺を一体として、「後で呼び出した時に、->
の左辺の処理を実行してくれる何か」を作成して返してくれるものです。
つまり、「何かの処理を行う」と言うよりは、「処理そのものを表すオブジェクトを作ってくれる」と考えると良いでしょう。
具体的にした方が分かりやすくなるかどうかは人によるんですが、もう少し具体的なコードを匿名クラスの記法を使わずに書くと、
es.execute(() -> System.out.println("executor:1, thread-id:" + Thread.currentThread().getId()));
と言う行は、ローカルの無名クラス(以下の例では便宜上MyRunnable
としていますが)の定義を作成してくれた上で、以下のようなコードを書いているのと等価になります。
class MyRunnable implements Runnable {
public void run() {
System.out.println("executor:1, thread-id:" + Thread.currentThread().getId());
}
}
es.execute(new MyRunnable());
MyRunnable
のインスタンスのrun()
と言うメソッドを実行すると、System.out.println("executor:1, thread-id:" + Thread.currentThread().getId())
が実行できるわけですから、これが「後で呼び出した時に、->の左辺の処理を実行してくれる何か」だと言うことになるわけです。