std::is_literal_typeにまとめられています。C++14でvoid
を対象に追加、C++17で非推奨、C++20で削除とのことです。
非推奨・削除の詳細
この型特性は、ジェネリックコードにおいて特定の型がconstexpr
に振る舞えるかを判定する機能を持つが、ユーザー定義型の場合には「少なくとも一つ以上のconstexpr
コンストラクタを持つこと」という条件になっていた。しかし、いずれかのコンストラクタがconstexpr
で、それ以外がconstexpr
コンストラクタではなく、それに意味がある場合に、この型特性は使いにくかった。
実際に必要となるのは、特定の型がconstexpr
に振る舞えるかではなく、特定の構築処理で定数初期化ができるかであるため、リテラル型という考え方は廃止すべきである、という結論になった。
とのことです。
std::is_literal_typeの代替案(リテラル型に変わる概念)及びその実現方法がC++20以降に有るか。
上記の通り、型がリテラルであるかどうかという考え方が不適切という判断です。そのため廃止に向けた手順として、C++17で非推奨化、C++20で削除という動きになっています。当然、C++17の時点でその判断がされています。
これも上記の通りなのですが、代替案ではなく、型がリテラルかどうかではなく、コンストラクタがconstexpr
かどうかで判断すべきです。同じ型であってもコンストラクタのオーバーロードによって異なるためです。
なお、式がconstexpr
かどうかを判断する方法としてIs it possible to know when is constexpr really a constexpr?で次の方法が紹介されていました。
template <class T>
constexpr void test_helper(T&&) {}
#define IS_CONSTEXPR(...) noexcept(test_helper(__VA_ARGS__))
キーワードnoexcept
には2つの機能があり、
- 例外仕様としてのnoexcept
- 式が例外を送出する可能性があるか判定するnoexcept演算子
後者を利用します。constexpr
式は例外を出さないためnoexcept演算子に与えた場合、true
を返します。constexpr
式でなかった場合は例外を出すかどうかは式に依存します。そこでtest_helper
を使用し例外が必ず出ると判断させることでfalse
を得ます。