まいどだうも。おせわになります。
横槍失礼。少し混ぜてくださいネ(笑)。
結論から言って MySQL は ADO 経由でアクセスできるので、
先ずは Excel VBA 辺りの簡易な環境で
簡単なアクセス処理を作ってみることをお勧めしておきます。
(アプローチ的な話ですね)
Excel VBA からMySQLへ接続する参考サイトは以下の通り。
データベース(MySQL)に接続する(ADO)
https://excelwork.info/excel/databasemysql/
ODBC 版の接続文字列の概要は以下の通り。
Driver={MySQL ODBC 8.0 Unicode Driver};PORT=3306;SERVER=127.0.0.1;DATABASE=;UID=root;PWD=;
※中括弧は省略せずに書いてください。
※DATABASE= には CREATE DATABASE コマンドで構築に使用した名前を指定。
※UID、PWDにもサーバー構築で使用したユーザー名とパスワードを指定してください。
まずはサーバー側の環境構築を行ってから、Excel VBA を使って、接続テストしてみてから、
Visual Studio 2019 の開発をやってみるのもよいかもしれません。
Excel VBA 環境では、加えてサーバー側の問題か、
クライアント開発環境側の切り分けもできます。
例えば、Excel VBA でもアクセスできないのであれば、
サーバー側の設定に問題があります。
さて、 ohwhsmm7.blog.fc2.com/blog-entry-520.html というページも見ましたが。
C++/CLI + Boostのミックスライブラリですね。
開発環境の構築と設定がメンドクサそうです。
ちょっと検索してみると、
C++ ADO operates mysql database
https://programming.vip/docs/c-ado-operates-mysql-database.html
なんていうのがあります。
ADO を経由して ODBC 接続してます。
このサイトの方法では ODBC マネジャーを使って DSN を設定しなければならないので、
そういった意味でも環境作成がメンドクサそうです。
先に説明した Excel VBA を利用する接続文字列で書き換えれば、DSN設定は要りません。
しかし、ADO 経由で ODBC 接続するということは、
ODBCドライバ名と幾つかのパラメータがわかっていれば、
MFC の CRecordset クラスの継承クラスを使って
MySQL へのアクセスができるんじゃないのかと、
やってみました。
まぁ、繋がりますね。
問題は、レコードセットが、「ダイナセット」に対応しておらず、
「スナップショット」で接続しにいかなければならない様です。
なお、OLE DB 接続では、別途 MySQL 用の OLE DB ドライバが必要な様でした。
パパっと検索してみた限りでは、古いバージョンのものしかなかったので、
ここでの説明は割愛します。
さて、MFCについては、ココの住人さん達には
ドキュメントが更新されていなくてバグっている上に
オワコンなので評判が悪いようですが、とっとと作るには、
よいのではないでしょうか。
(納品まで持っていくかどうかはメンテを考慮したほうがよいかもしれません)
<afxdb.h> に含まれるCRecordsetを中心とした
一連の ODBC 用のDBアクセス・クラス群でのテンプレートの構築は
MFCが使えれば、Visual Studio 2015 までであれば
アプリケーション・ウィザードを利用することで
構築できます。
また、Visual Studio 2017 であれば、
「MFC コンシューマ・ウィザード」があるので、
テンプレートを作るのは比較的簡単です。
しかし、Visual Studio 2019 では、
クラス・ウィザードを使って、
イチからクラスを構築しなければならないのが、
かなり面倒かもしれません。
以前のバージョンでプロジェクトを構築してから
プロジェクトごと移行変換した方が楽かもしれません。
あと、CRecordset を使用したDBアクセサの構築は、
精度の高い表示や丸めについては多少不利です。
DECIMAL 型やNumber 型 Currency 型 については、
DoFieldExchange()のRFX_xxxx() マクロ群で double 型に丸められてしまうので、
精度に問題が発生します。
もし、精度が double の精度の15桁以上必要であれば、先の
「C++ ADO operates mysql database」
サイトを参考にするか、
<ole2.h> と<oleauto.h> の内容を理解した上で
より精度の高い数値を扱える様に
修正することをお勧めしておきます。
VARIANT 型は一応 96bit + 符号のDECIMAL 型の固定小数点型を保持でき、
<oleauto.h> は、DECIMAL型と他の型との変換と演算用パッケージです。
こうやって見ると、
ODBC レコードセット(MFC CRecordset の継承クラス)を使う場合と
ODBC + ADO を使う場合、
どちらも
"Connector / NET 8.0.20"と"MySQL for Visual Studio 1.2.9"
両方共に使わなくてもよい感じです。
ということで、どのような環境での開発をお求めかはやはり大切です。
もし"Connector / NET 8.0.20"と"MySQL for Visual Studio 1.2.9"を使用した
クライアントサイドのアクセス方法が知りたかったのであれば、
この解答は、完全に外しているのでお詫び申し上げる次第です。
え?Win32で構築するって?鬼ですね。(笑)
茨の道が待っていますが、できなくはないです。
とりあえずはまぁこんな感じで。
参考
※プリコンパイルヘッダ内(pch.h / framework.h / stdafx.h の何れか)に
以下の2行も追加してください
#include <locale.h>
#include <afxdb.h>
Project1.cpp
// Project1.cpp : このファイルには 'main' 関数が含まれています。プログラム実行の開始と終了がそこで行われます。
//
#include "pch.h"
//#include "framework.h"//←要らない
#include "Project1.h"
#include "Project1Set.h"
#ifdef _DEBUG
#define new DEBUG_NEW
#endif
// 唯一のアプリケーション オブジェクトです
CWinApp theApp;
using namespace std;
int _tmain(int argc, LPTSTR argv[])
{
int nRetCode = 0;
HMODULE hModule = ::GetModuleHandle(nullptr);
if (hModule != nullptr)
{
// MFC を初期化して、エラーの場合は結果を出力する
if (!AfxWinInit(hModule, nullptr, ::GetCommandLine(), 0))
{
// TODO: アプリケーションの動作を記述するコードをここに挿入してください。
wprintf(L"致命的なエラー: MFC の初期化が失敗しました\n");
nRetCode = 1;
}
else
{
// TODO: アプリケーションの動作を記述するコードをここに挿入してください。
if (nullptr != _tsetlocale(LC_ALL, _T("japanese")))
{
if (SUCCEEDED(CoInitialize(nullptr)))
{
CProject1Set cProject1Set;
BOOL bResult = FALSE;
try
{
bResult = cProject1Set.Open(-1);
}
catch (CDBException* ex)
{
LPCTSTR pValue = new TCHAR[1024];
if (nullptr != pValue)
{
if (ex->GetErrorMessage((LPTSTR)pValue, 1024))
{
wprintf(L"%s\n", pValue);
}
delete[] pValue;
pValue = nullptr;
}
}
catch (...)
{
}
if (bResult)
{
for (UINT nCol = 0; nCol < cProject1Set.m_nFields; nCol++)
{
_tprintf(_T("%s,"), (LPCTSTR)cProject1Set.m_rgODBCFieldInfos[nCol].m_strName);
};
_tprintf(_T("\n"));
while (!cProject1Set.IsEOF())
{
for (UINT nCol = 0; nCol < cProject1Set.m_nFields; nCol++)
{
switch (nCol)
{
case 0:
_tprintf(_T("%.0f,"), cProject1Set.m_Title0 * 10000.0);
break;
case 1:
_tprintf(_T("%04d/%02d/%02d %02d:%02d:%02d,"),
cProject1Set.m_Title1.GetYear(),
cProject1Set.m_Title1.GetMonth(),
cProject1Set.m_Title1.GetDay(),
cProject1Set.m_Title1.GetHour(),
cProject1Set.m_Title1.GetMinute(),
cProject1Set.m_Title1.GetSecond()
);
break;
case 2:
_tprintf(_T("%.0f,"), cProject1Set.m_Title2 * 10000.0);
break;
case 3:
_tprintf(_T("%s,"), (LPCTSTR)cProject1Set.m_Title3);
break;
case 4:
_tprintf(_T("%ld,"), cProject1Set.m_Title4);
break;
case 5:
_tprintf(_T("%ld,"), cProject1Set.m_Title5);
break;
case 6:
_tprintf(_T("%.0f,"), cProject1Set.m_Title6 * 10000.0);
break;
case 7:
_tprintf(_T("%.0f,"), cProject1Set.m_Title7 * 10000.0);
break;
case 8:
_tprintf(_T("%s,"), (LPCTSTR)cProject1Set.m_Title8);
break;
case 9:
_tprintf(_T("%.0f,"), cProject1Set.m_Title9 * 10000.0);
break;
case 10:
_tprintf(_T("%04d/%02d/%02d %02d:%02d:%02d,"),
cProject1Set.m_Title10.GetYear(),
cProject1Set.m_Title10.GetMonth(),
cProject1Set.m_Title10.GetDay(),
cProject1Set.m_Title10.GetHour(),
cProject1Set.m_Title10.GetMinute(),
cProject1Set.m_Title10.GetSecond()
);
break;
}
};
_tprintf(_T("\n"));
cProject1Set.MoveNext();
};
cProject1Set.Close();
}
else
{
wprintf(L"致命的なエラー: オープンエラー\n");
nRetCode = 1;
}
CoUninitialize();
}
else
{
wprintf(L"致命的なエラー: OLE の初期化に失敗しました。OLE ライブラリのバージョンが正しいことを確認してください。\n");
nRetCode = 1;
}
}
else
{
wprintf(L"致命的なエラー: ロケール設定に失敗しました\n");
nRetCode = 1;
}
}
}
else
{
// TODO: 必要に応じてエラー コードを変更してください
wprintf(L"致命的なエラー: GetModuleHandle が失敗しました\n");
nRetCode = 1;
}
return nRetCode;
}
Project1Set.h
#pragma once
class CProject1Set :
public CRecordset
{
public:
CProject1Set(CDatabase* pdb = nullptr);
~CProject1Set();
virtual CString GetDefaultConnect();
virtual CString GetDefaultSQL();
virtual void DoFieldExchange(CFieldExchange* pFX);
double m_Title0;
COleDateTime m_Title1;
double m_Title2;
CStringW m_Title3;
long m_Title4;
long m_Title5;
float m_Title6;
double m_Title7;
CStringW m_Title8;
double m_Title9;
COleDateTime m_Title10;
};
Project1Set.cpp
#include "pch.h"
#include "Project1Set.h"
CProject1Set::CProject1Set(CDatabase*pdb)
: CRecordset(pdb)
{
m_nFields = 11;
m_nDefaultType = CRecordset::OpenType::snapshot;
m_Title0 = 0.0;
m_Title2 = 0.0;
m_Title3 = L"";
m_Title4 = 0L;
m_Title5 = 0L;
m_Title6 = 1.0f;
m_Title7 = 0.0;
m_Title8 = L"";
m_Title9 = 0.0;
}
CProject1Set::~CProject1Set()
{
if (IsOpen())
{
Close();
}
}
CString CProject1Set::GetDefaultConnect()
{
// TODO: ここに特定なコードを追加するか、もしくは基底クラスを呼び出してください。
return _T("Driver={MySQL ODBC 8.0 Unicode Driver};DATABASE=database1;PORT=3306;SERVER=127.0.0.1;UID=root;PWD=;");
}
CString CProject1Set::GetDefaultSQL()
{
// TODO: ここに特定なコードを追加するか、もしくは基底クラスを呼び出してください。
return _T("select * from database1.table1");
}
void CProject1Set::DoFieldExchange(CFieldExchange* pFX)
{
// TODO: ここに特定なコードを追加するか、もしくは基底クラスを呼び出してください。
CRecordset::DoFieldExchange(pFX);
pFX->SetFieldType(CFieldExchange::FieldType::outputColumn);
RFX_Double(pFX, _T("CustomerCode"), m_Title0);
RFX_Date (pFX, _T("SellDateTime"), m_Title1);
RFX_Double(pFX, _T("ProductCode"), m_Title2);
RFX_Text (pFX, _T("ProductName"), m_Title3);
RFX_Long (pFX, _T("Price"), m_Title4);
RFX_Long (pFX, _T("Count"), m_Title5);
RFX_Single(pFX, _T("Rate"), m_Title6);
RFX_Double(pFX, _T("Sum"), m_Title7);
RFX_Text (pFX, _T("Remarks"), m_Title8);
RFX_Double(pFX, _T("StaffCode"), m_Title9);
RFX_Date (pFX, _T("ModifyDate"), m_Title10);
}
結果:
CustomerCode,SellDateTime,ProductCode,ProductName,Price,Count,Rate,Sum,Remarks,StaffCode,ModifyDate,
1312500000000,2020/05/30 10:08:00,4918200000,みかん,58,12,11000,7660000,1 箱,202027010000,2020/05/31 17:35:02,
1312500000000,2020/05/30 10:08:00,4918200000,りんご,158,12,11000,20860000,1 箱,202027010000,2020/05/31 17:35:02,
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ではまた。