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 Scott Mayers著『Effective Modern C++』を読んでいるときに以下のようにコンストラクタ内でstd::make_uniqueを呼び出すコードに出くわしました。(原文とは少々変えています。)

class A {
private:
  struct B {
    //...
  };
  std::unique_ptr<B> ptr;
public:
  A() : ptr(std::make_unique<B>()) {
  }
  ~A() = default;
  //...
};

 ここで質問なのですが、std::make_uniqueはstd::bad_allocやstruct Bのコンストラクタの例外を送出しうる関数なので、このクラスの利用側のコードでnewなどを呼び出したときにメモリリークが起こったりしないものでしょうか?
 例えば、

void some_func() {
  A* a = nullptr;
  try {
    a = new A();   //例外!
  }
  catch(...) {
    delete a;
    return;
  }
  //...
  delete a;
}

などと書き、コンパイラがnew式において、

  1. operator newによるclass Aの領域確保
  2. コンストラクタA()
  3. 変数aへの代入(operator=)

の順で実行するコードを生成したとき、2.で例外が送出されるとaがnullptrのままで、deleteされずメモリリークになると思うのですが…
コンストラクタは例外を送出しないように書くというイメージが強かったので、これは何でOKなのか、あるいはダメなのか知りたいです。

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以下の記事によれば基本的には大丈夫な仕組みになっているようです。

[迷信] オブジェクトの動的生成に失敗するとメモリリークする
http://www.kijineko.co.jp/tech/superstitions/memory-leak-at-dynamic-creation-fail.html

実は、operator new が成功し、その後、生成しようとしたクラスのコンストラクタが例外を送出すると、自動的に operator delete が呼び出される仕掛けになっています。

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  • なるほど、この仕様は知りませんでした。あまり心配しなくても大丈夫ということのようですね。ありがとうございました。 – negi-drums 3月16日 14:14
  • ISO/IEC 14882:1998 5.3.4 New の 8 : If the new-expression terminates by throwing an exception, it may release storage by calling a deallocation function. とあります。個人的には "may" が気になるところ (should でないあたりが) – 774RR 3月17日 0:10
  • 後続パラグラフ17 If any part of the object initialization described above terminates by throwing an exception and a suitable deallocation function can be found, the deallocation function is called to free the memory in which the object was being constructed, after which the exception continues to propagate in the context of the new-expression. とあるので、8の "may" は気にしなくてもよさそうです。stackoverflow.com/questions/43915004 も参考に。 – yohjp 3月17日 8:20
  • @774RR フォローありがとうございます。 – Ripple 3月18日 15:14
  • @yohjp つまるところ条件付きでやったりやらなかったりするニュアンスを"may"で表しているということでしょうかね。技術文書を読み解くのは難しい・・・ – Ripple 3月18日 15:15
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メモリリークを起こすコードは簡単に書けます。

#include <iostream>
#include <memory>
#include <exception>

struct A {
    ~A() { std::cout << "A\n"; }
};

struct B {
    ~B() { std::cout << "B\n"; }
};

struct C {
    ~C() { std::cout << "C\n"; }
};

struct D {
    ~D() { std::cout << "D\n"; }
};

struct S {
    A a;
    std::unique_ptr<B> pb;
    C* pc = new C{};

    S(bool bThrow = false) {
        D* pd = new D{};
        pb = std::make_unique<B>();

        if (bThrow) {
            throw std::runtime_error("intentional");
        }

        delete pd;
    }

    ~S() {
        std::cout << "S\n";
        delete pc;
    }
};

void test1() {
    std::cout << "\n**** execption\n";
    try {
        S s1{ true };
    }
    catch (...) {
    }
}

int main() {
    test1();
    return 0;
}

上のコードを実行すると、以下のような結果が得られます。

**** execption
B
A

Sのコンストラクタで例外を発生させると、まずSのデストラクタは呼ばれません。インスタンスが、まだ生成しきれていないので、デストラクタを呼ぶのは危険だからです。その代わり、Sのために確保されたメモリ領域は解放されます。つまりdeleteは行われます。

次に、コンストラクタを呼び出す前に初期化されたメンバー変数のデストラクタは呼ばれます。S::aS::pbがそうです。S::pcも、ある意味、後処理されてはいますが、生のポインタでデストラクタはないので、中身の解放まではしてくれません。

またコンストラクタ内で、例外を送出する前に確保したメモリも勝手には解放されません。

ただし、以上で紹介したリークは適切にコーディングすれば防ぐことができます。つまり

コンストラクタ内で例外発生したときにメモリリークが起きないようにするのはプログラマの責任。C++はそれが出来るように設計されている。

です。

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  • 回答ありがとうございます。コンストラクタで例外を出す場合はデストラクタでdeleteするだけでは不十分で、あらゆる実行フローを考える必要があるということですね。そう考えるとやはりスマートポインタは便利ですね。 – negi-drums 3月19日 4:09
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一般に、newを使わずに構築した場合、コンストラクタが失敗したことを知る方法はexceptionを使う以外にありません。

要するに、
「コンストラクタで例外を出さないでね」というのは、
「例外を捕捉するのが面倒なのでやめてね」
ということではないかと思うのですが、どうでしょう。

捕捉できればメモリは何とでもできると思います。
まぁ、自分もコンストラクタで例外が発生しないようにはしてます。

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  • 回答いただきありがとうございます。「捕捉できればメモリは何とでもできる」とのことですが、質問に挙げた例ですと、変数aにnewによって確保された領域のポインタがコピーされる前にcatch節に飛んでしまい、deleteにnullptrが渡され、リークするように思われます。また、確保された領域のポインタを知るすべもなく、どう頑張っても解放できないと思われます。やはり、例外を発生させないのが一番ですかね? – negi-drums 3月16日 14:09
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std::vectorコンストラクタは要素を確保するバージョンなどもあり、特にstd::bad_allocは割と発生しやすいと思います。(もちろんそうならないようコードを書くべきですが。)

で、C++言語としては、コンストラクターを実行する順序が厳密に定められていて、例外が発生した際にはコンストラクターの実行完了したオブジェクトに対しては、逆順にデストラクターを実行する仕様です。

#include <iostream>

struct a {
    a() { std::cout << "a .ctor." << std::endl; }
    ~a() { std::cout << "a .dtor." << std::endl; }
};
struct b {
    b() { std::cout << "b .ctor." << std::endl; }
    ~b() { std::cout << "b .dtor." << std::endl; }
};
struct c {
    c() {
        std::cout << "c .ctor." << std::endl;
        std::cout << "throw bad_alloc." << std::endl;
        throw std::bad_alloc{};
    }
    ~c() { std::cout << "c .dtor." << std::endl; }
};
struct d : a {
    b b;
    c c;    // ここのコンストラクターで例外
    d() { std::cout << "d .ctor." << std::endl; }
    ~d() { std::cout << "d .dtor." << std::endl; }
};
int main() {
    try {
        d d;
    }
    catch (std::bad_alloc&) {
        std::cout << "catch bad_alloc." << std::endl;
    }
    return 0;
}

このコード例であれば、親クラスa、メンバー変数bまではコンストラクターの実行が完了しているため、baの順でデストラクターが実行されます。

ですので、各コンストラクターが自身でメモリリークしないよう作られていれば、全体としては(およそ)メモリリークしないように言語設計されています。
(それでも穴があるんでしたっけ? 詳しい方お願いします。)

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  • 回答いただきありがとうございます。 – negi-drums 3月16日 13:57
  • 少々言葉足らずだったようで申し訳ないのですが、静的にスタックに確保した変数はスタックポインタが巻き戻るのでちゃんとリークしないようにできているはずですが、これを動的にnew式等で確保した場合コンストラクタで例外が出て中断が起こるとリソースリークが起こるのではないかというのが今回の質問です。例外が発生した場合にdeleteしようとしても、ポインタ変数への代入が起きる前にcatchに飛ぶので確保された領域のポインタを保持できないためdeleteも失敗するように思われます。 – negi-drums 3月16日 14:04

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